2017年講義

国士舘大学21世紀アジア学部
21世紀の情報文化
インターネット社会論

21世紀の情報文化2017 情報社会とメディアを巡るキーワード(参考資料)

2017-06-19 23:43:16 | 21世紀の情報文化
21世紀の情報文化2017 情報社会とメディアを巡るキーワード(参考資料)         
                                                 

1) メディア(media)
「情報」を伝える手段。「媒介」するもの。
言葉、音楽、画像・映像など、人間のコミュニケーションに関わる「伝達素材」から、
マスメディア、電話、インターネット等の「伝達手段」まで幅広い概念。

2) コミュニケーション(communication)
人間同士が「共同性」を保つために行う様々な伝達のための表現行為。言語・非言語、マス・パーソナルまで幅広い表現がある。心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」は有名。

3) ジャーナリズム(journalism)
元々、ラテン語で「1日」を意味する。社会で起きた様々な事象を、取材し正確・迅速に伝えていく行為。主として、新聞・テレビ等のマスメディアが行う。その記事の重要性・優先性を決める組織的判断能力=「編集性」こそが、マスメディアの重要な役割。インターネット時代のニュースは、このジャーナリズムの「編集性」に、大きな影響をおよぼしつつある。

4) 世論(public opinion) *W.リップマン『世論』(1922)
社会の多数の意見を集約したもの。主として、新聞・テレビ等、マスメディアが行う世論調査により、集計され、発表される。また、社会の状況を要約し意見する「オピニオン・リーダー」の影響も大きく作用する。大衆社会においては、人々はこの世論に一定影響され、自分の意見を調整する傾向が大きい。

5) ステレオタイプ(stereotype)
複雑な社会の事柄を、極めて単純化・図式化して理解する共通認識方法。現代のテレビ番組での解説手法はその最たるものである。

6) スキャンダリズム(Scandarizm)
近代マスメディアの登場とともに現れた、「社会的有名人」(政治家、芸能人、事件当事者)に対するプライバシー侵害・暴露の増長とその「商品化」。それを欲する大衆的欲望にも大きな問題が。

7) プロパガンダ(propaganda)
元々はキリスト教の「布教」を意味する。社会に一定の思想的影響を与えるための説得的コミュニケーション(政治宣伝・商品宣伝)。言語的なもののみならず、テレビ・広告・イベント等でのイメージの駆使、非言語的(印象操作)なものも含め、現代のプロパガンダはますます高度化している。
8) 疑似イベント(D.ブーアスティン) *別紙参照

9) 社会とTVのボーダーレス化。劇場社会化。
 TV番組、画面映像の生活の場(お茶の間)への浸透・日常化で生まれる、公的空間と私的空間の無境界化。イメージ、行動の伝染。擬似的親密さ(ワイドショー)と擬似的共同体(アイドルとファンの関係)の誕生。さらに視聴者参加型TV、擬似的ドキュメンタリー(リアリティ番組)による「現実」への介入と融合。これらは、一部報道番組のショー化にまで及んでいる。この「社会のテレビ化」により、視聴者は意識・無意識下で強い影響を受けながらも、「現実感」を持ち得ない。
*リアリティ番組のジャンル
街歩き&食レポ、田舎生活、大自然&異文化体験(サバイバル)、外国人観光客追いかけ、
お見合い、どっきりカメラ、整形&ダイエット、オーディション&「プロ」への挑戦、

10) 社会心理とメディアの変化  *D.リースマン『孤独な群衆』より

A 「伝統指向型」(Traditional Directed) 人間 →地域共同体の内部としての個人
「声の文化・部族社会」「集団化」
人口の増減がない社会、ルールや価値が決まっている社会、社会変革のほとんどない社会での人間タイプ
B 「内的指向型」(Inner Directed)人間 →都市化・近代化し、いったん分散・自立した個人
「文字の文化・脱部族」「都市化」「個人化」「読書化」
人口が増加している社会、様々な哲学や価値観が生まれ、社会変革の意志が生まれる社会での人間タイプ。
C 「他人指向型」(Other Directed) 人間 →過剰な情報と人間関係の中で判断を停止する個人
 「電気メディア・再部族」?「情報化」「ネットワーク化」
人口が減少している社会、メディアが高度に発達した社会で、他人の考えを互いに参考にしながら、「主流」に同調していく社会での人間タイプ。


11)インターネット時代の「グローバルビレッジ」 、映像時代の「コミュニケーション・リテラシー」
ネットの最大の特徴は、「参加」「双方向性」「リアルタイム」。様々な指向性による仮想的な「村」が生まれている。しかし、従来の「村」にあった集団性や実名性の極めて薄い「村」だ。また、現実の社会を補強する形でネット・コミュニティが機能する場合も多い。
言葉は国境を容易に超えない。音楽や画像・映像は非言語的ではあるが、人類共通のコミュニケーション手段として、ネットワークの中で力を持ちつつある。しかし、非言語的であるがゆえに解釈の多様性を生む。画像・映像が世界をつなげることもあれば、映像が世界を震撼させ憎悪させることもある。ここでも、問われるのは「誰が何をどういう意図で発信したのか」、だ。
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