2017年講義

国士舘大学21世紀アジア学部
21世紀の情報文化
インターネット社会論

21世紀の情報文化2017年春期 かつてのAI(人工知能)の難問 「フレーム問題」/動けないロボット 

2017-07-17 22:59:13 | 21世紀の情報文化
21世紀の情報文化2017年春期
かつてのAI(人工知能)の難問 「フレーム問題」/動けないロボット        
                 
1)一台のロボットがいた。ある日ロボットは、時限爆弾が仕掛けられた部屋から、自分のエネルギー源であるバッテリーを取り出そうと部屋に入った。「部屋からバッテリーを取り出す」ことだけをプログラムされていたロボットは、バッテリーをそれが乗っていたワゴンごと持ち出した。ところが、そのワゴンの上に爆弾が乗っていたのだ。部屋の外で爆弾は爆発した。
→ロボットは、爆弾がワゴンの上に乗っていたことは知っていたが、プログラムが不完全だったので、爆弾まで持ち出してしまった。人間なら、爆弾をどけて、バッテリーのみを持ち出すものだ。しかし、ロボットには「あらゆることを一から教えなければならない」。当たり前のことをどのようにして教えればよいか。

2)そこでロボットの設計者は、ロボットに「知性」を与えようと、「自分の意図したことによってその場(環境)に起こる副次的な結果を推論できる」ように、プログラムを書き換えた。

3)新しいロボットは、また爆弾のある部屋に入り、爆弾の乗ったワゴンの前で、ワゴンを動かすことで起こりうる「全てのこと」について考え続けた。「ワゴンを動かすと音がする」「ワゴンを動かしても、天井は落ちてこない」「ワゴンを・・・」、・・・そのため、また時間切れとなり、時限爆弾は爆発してしまった。                         
→ひとつの行動でその場(環境)引き起こされる「全てのこと」を考える(推論する)と時間がいくらあっても足りないものだ。

4)設計者は、改良を考え、こう思いついた。「そうだ!ロボットに、目的としている行為に関係している結果と、無関係な結果との区別を教え、関係のないことは無視するようにすればいいんだ!」

5)最新のロボットが、また爆弾のある部屋に入っていった。すると、今度はぜんぜん動かない。「何をしているんだ!」、と設計者が聞いた。彼は答えた。「今、これからやろうとしていることに関係のないことを見つけて、それを無視するのに忙しくて。無視しなければならないことは何千とあるんです・・・」。また、時間切れで、爆弾が爆発した。
→ある行為に関連することと、関連しないことを効率的に見分けるにはどのようにすればいいのか。あるいは、人間はなぜ、「現実の世界」での「ある行為に伴う環境の変化」を、適切に認識・判断し、無視あるいは対処できるのか。「知性」のひみつとは何か?
                          ↓
      「知覚すること」(入力)と「行為すること」(出力)の間にある判断力。
         人間の持つ「学習することにより進化する知性」の驚異。
●新たなAIは、この人間の自己学習する機能を、ディープラーニングにより備えつつある。●
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