ひたちなかの第2試合は、1日目に共に勝利を収めたJFA優遇枠のS.C.相模原と関東リーグ王者のY.S.C.C.の一戦。何を隠そうこの両者、カテゴリーは違えど、同じ神奈川県内のチーム。天皇杯予選も含めて、今季2戦2勝と対戦成績ではY.S.C.C.がリード。そして、遂にJFL昇格を懸けたこのステージで両者の直接対決が実現した。
1日目の試合を観る限りでは、山口を相手に3-0と快勝したY.S.C.C.の方が総合的に熟成度が高く、良いサッカーを見せていた。しかし、この試合では昨日の試合で好連携を見せていた前線のカルテットの姿が無い。なんと昨日と7名も先発メンバーを入れ替えてきたのだ。山口戦で先制点を奪ったFW福井(彼は昨日負傷交代。負傷欠場が十分考えられる)、2点目を決めた小笹はベンチにも入らず。10番を背負うMF石川はベンチスタート。辻だけがピッチに立っていた。それだけでなく、主将で守備の要となる鈴木、中盤の底で体を張っていた土屋もメンバーに入っていなかった(結果的に試合後に数人の姿を見たが、なぜ試合に出ていなかったのかは定かではない)。ここは社会人サッカーのカテゴリー。平日ということもあり、仕事の影響は十分に考えられる。しかし、対する相模原は昨日負傷した井上に代わり、鷲田がセンターバックに、そして奥山をサブにして鈴木隼を起用してきただけでほぼ現状のベスト布陣。Y.S.C.C.が苦戦するのは必至だったといえよう。
メンバーが大幅に変わったY.S.C.C.。
最終日への温存か、仕事の影響か…
相模原は、かつてJクラブを転々とした鷲田が先発。
まだまだ最低でもJFLではやれそうだ。
しかし、この考えは杞憂だったのかと思うほど、前半からY.S.C.C.がハイペースで攻撃を仕掛ける。開始3分にDF服部がシュートしたところを相模原GK佐藤がファインセーブで逃れると、直後にはFW松田が左からシュート。23分には辻の折り返しを平間がシュートするがわずかに右に外れていく。もしかすると、これは計算的にメンバーを変えたのでは?と勘繰ってしまうほどY.S.C.C.は快調だった。
対する相模原は、26分にようやく最初のチャンスを迎えた。FW森谷が落としたところにMF鈴木健がミドルを狙う。防戦を強いられる相模原にはなかなかチャンスが巡ってこない序盤から中盤だった。
Y.S.C.C.は昨日出場機会の無かったMF中村が奮起。
スペースの空いた相模原陣内へ果敢に攻め込んだ。
群を抜いた存在感であるFW辻が徹底マークに遭う。
先手を取られたくない相模原は集中していた。
水野はこの試合でも先発フル出場。
なんと鈴木啓太(浦和)は従兄にあたるらしい。
状況は一瞬で変わった。Y.S.C.C.の攻勢をかわし続けていた相模原は、31分に自陣で相手のミスから水野がボールを奪うと、一気に前線へロングパス。これに走り込んだFW齋藤が相手DFのマークをかわしてゴールへ突進。GKとの1対1を冷静に流し込んだ。
先制点のきっかけはこの水野のロングパス。
まさに“ゴールハンター”齋藤将基。
チャンスを逃さない決定力は突出している。
矢継ぎ早に相模原は追加点を奪取。これもまた相手のミスからボールを奪うと、坂井がドリブルして森谷へ。森谷は頭で豪快に決め、これまでの劣勢が嘘のように、瞬時に2点のリードを得たのだった。
瞬時に森谷が加点した相模原。
一瞬の爆発力は凄まじい。
こうなると、続けて追加点を…という訳にはいかない相模原。それもそのはず、昨日はHOYOに2点のリードを振り出しに戻されてPK戦へ。実質勝点を1ポイント損失してしまった。その辛酸を舐めたこともあってか、この試合での相模原の徹底した守備実践はその90分勝利への執念を感じさせるものだった。その証が公式記録にも見られる後半のシュート1本という数字。これは終了間際の金澤の3点目を決めたシュート1本のみ。総合力で相模原が熟成していることを感じさせた。
相模原はリードしてから必至の守備。
GK佐藤を中心に守り続ける。
後半もY.S.C.C.は攻め続けるが、相模原の深い守備の前に最後まで沈黙。最後まで良い形で相手エリア付近でボールを回せなかった。特に辻だけしか安定したチャンスメイカーがいなかったように思える。ベンチの石川、そして昨日途中出場で良い動きを見せていた青田は出番なし。この試合でカードを1枚しか切らなかった点も非常に不可思議な点ではあったが、何よりもスタートから昨日のメンバーが並ばなかったことが悔やまれるだろう。結果的に終了間際の90+4分に相模原・金澤が加点して3-0で試合は終わった。
ジエゴ・カンポスはわずか7分で交代される羽目に。
さすがに交代直後は監督に叱咤されて、しょんぼりしていた。
“三度目の正直”をこの大事な舞台で達成し、Y.S.C.C.を倒した相模原。しかし、1次ラウンドを1位突破できる可能性のあるチームはこれで山口以外の3チームに。勝点5ポイントの相模原から1ポイント差順で、HOYO、Y.S.C.C.という順番となった。
運命の最終日、1次ラウンドを突破するのはどのチームになるだろうか。
1日目の試合を観る限りでは、山口を相手に3-0と快勝したY.S.C.C.の方が総合的に熟成度が高く、良いサッカーを見せていた。しかし、この試合では昨日の試合で好連携を見せていた前線のカルテットの姿が無い。なんと昨日と7名も先発メンバーを入れ替えてきたのだ。山口戦で先制点を奪ったFW福井(彼は昨日負傷交代。負傷欠場が十分考えられる)、2点目を決めた小笹はベンチにも入らず。10番を背負うMF石川はベンチスタート。辻だけがピッチに立っていた。それだけでなく、主将で守備の要となる鈴木、中盤の底で体を張っていた土屋もメンバーに入っていなかった(結果的に試合後に数人の姿を見たが、なぜ試合に出ていなかったのかは定かではない)。ここは社会人サッカーのカテゴリー。平日ということもあり、仕事の影響は十分に考えられる。しかし、対する相模原は昨日負傷した井上に代わり、鷲田がセンターバックに、そして奥山をサブにして鈴木隼を起用してきただけでほぼ現状のベスト布陣。Y.S.C.C.が苦戦するのは必至だったといえよう。
メンバーが大幅に変わったY.S.C.C.。
最終日への温存か、仕事の影響か…
相模原は、かつてJクラブを転々とした鷲田が先発。
まだまだ最低でもJFLではやれそうだ。
しかし、この考えは杞憂だったのかと思うほど、前半からY.S.C.C.がハイペースで攻撃を仕掛ける。開始3分にDF服部がシュートしたところを相模原GK佐藤がファインセーブで逃れると、直後にはFW松田が左からシュート。23分には辻の折り返しを平間がシュートするがわずかに右に外れていく。もしかすると、これは計算的にメンバーを変えたのでは?と勘繰ってしまうほどY.S.C.C.は快調だった。
対する相模原は、26分にようやく最初のチャンスを迎えた。FW森谷が落としたところにMF鈴木健がミドルを狙う。防戦を強いられる相模原にはなかなかチャンスが巡ってこない序盤から中盤だった。
Y.S.C.C.は昨日出場機会の無かったMF中村が奮起。
スペースの空いた相模原陣内へ果敢に攻め込んだ。
群を抜いた存在感であるFW辻が徹底マークに遭う。
先手を取られたくない相模原は集中していた。
水野はこの試合でも先発フル出場。
なんと鈴木啓太(浦和)は従兄にあたるらしい。
状況は一瞬で変わった。Y.S.C.C.の攻勢をかわし続けていた相模原は、31分に自陣で相手のミスから水野がボールを奪うと、一気に前線へロングパス。これに走り込んだFW齋藤が相手DFのマークをかわしてゴールへ突進。GKとの1対1を冷静に流し込んだ。
先制点のきっかけはこの水野のロングパス。
まさに“ゴールハンター”齋藤将基。
チャンスを逃さない決定力は突出している。
矢継ぎ早に相模原は追加点を奪取。これもまた相手のミスからボールを奪うと、坂井がドリブルして森谷へ。森谷は頭で豪快に決め、これまでの劣勢が嘘のように、瞬時に2点のリードを得たのだった。
瞬時に森谷が加点した相模原。
一瞬の爆発力は凄まじい。
こうなると、続けて追加点を…という訳にはいかない相模原。それもそのはず、昨日はHOYOに2点のリードを振り出しに戻されてPK戦へ。実質勝点を1ポイント損失してしまった。その辛酸を舐めたこともあってか、この試合での相模原の徹底した守備実践はその90分勝利への執念を感じさせるものだった。その証が公式記録にも見られる後半のシュート1本という数字。これは終了間際の金澤の3点目を決めたシュート1本のみ。総合力で相模原が熟成していることを感じさせた。
相模原はリードしてから必至の守備。
GK佐藤を中心に守り続ける。
後半もY.S.C.C.は攻め続けるが、相模原の深い守備の前に最後まで沈黙。最後まで良い形で相手エリア付近でボールを回せなかった。特に辻だけしか安定したチャンスメイカーがいなかったように思える。ベンチの石川、そして昨日途中出場で良い動きを見せていた青田は出番なし。この試合でカードを1枚しか切らなかった点も非常に不可思議な点ではあったが、何よりもスタートから昨日のメンバーが並ばなかったことが悔やまれるだろう。結果的に終了間際の90+4分に相模原・金澤が加点して3-0で試合は終わった。
ジエゴ・カンポスはわずか7分で交代される羽目に。
さすがに交代直後は監督に叱咤されて、しょんぼりしていた。
“三度目の正直”をこの大事な舞台で達成し、Y.S.C.C.を倒した相模原。しかし、1次ラウンドを1位突破できる可能性のあるチームはこれで山口以外の3チームに。勝点5ポイントの相模原から1ポイント差順で、HOYO、Y.S.C.C.という順番となった。
運命の最終日、1次ラウンドを突破するのはどのチームになるだろうか。