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マルとドルフィーの共演盤

2018-02-11 | JAZZ
マル・ウォルドロンとエリック・ドルフィーの共演した中の1枚です。
「THE QUEST」 NEW JAZZ NJLP 8269
  
1. STATUS SEEKING
2. DUQUILITY
3. THIRTEEN
4. WE DIDDIT
5. WARM CANTO
6. WARP AND WOOF
7. FIRE WALTZ
MAL WALDRON(p) ERIC DOLPHY(as, cl) BOOKER ERVIN(ts)
RON CARTER(cel) JOE BENJAMIN(b) CHARLES PERSIP(ds)
録音 1961年6月27日
リーダーのマル・ウォルドロンは、強いアタックでトツトツとパルスを送り出し、エリック・ドルフィーとブッカー・アーヴィンは、互いの強烈な個性でぶつかり合い、またロン・カーターは、当時良く用いていたセロによるピチカットとボーイングで力演するという、どこを取っても聴きどころが多いアルバムです。

1曲目の「STATUS SEEKING」は、最初からドルフィーのアルトが、後半はアーヴィンのテナーが炸裂し、それをベースとドラムスのバックが鼓舞し、後半ではカーターがピチカットで続く展開となり、最後にリーダーが締めることで、このアルバムのイメージを作り上げています。
2曲目の「DUQUILITY」は、一転してゆったりとしたテンポで、ロン・カーターが弓弾きで活躍します。
3曲目の「THIRTEEN」とそれに続く曲は共にアップテンポの曲で、アレンジされたテーマの後、ドルフィーのアルト、カーター、アーヴィンのテナー(「WE DIDDIT」はピアノ、ドラムのソロもあり)と渡されますが、素晴らしいリズム・セクションに乗っかって軽快に突っ走っています。
B面に移って「WARM CANTO」は、その名の通り暖かい雰囲気を持った曲で、ドルフィーはクラリネットを吹きますが、フィーリングはバス・クラそのものです。
続く「WARP AND WOOF」は5/4拍子から成る曲で、ワンパターンのソロを取るアーヴィンを横目に、変拍子なんのそのと目くるめくアドリブを展開するドルフィーが素晴らしいです。
最後に収録されている「FIRE WALTZ」は、ドルフィーがテーマを1コーラス吹いた後、マルのソロ、カーターのピチカットと続きます。
マルとドルフィーは、このレコーディングのおよそ半月後の7月4日から16日にかけて、ニューヨークの「FIVE SPOT CAFE」で伝説のライブを行うこととなり、この曲はそこでも演奏されています。
そういうことからも、2人にとってはリハーサルの意味合いがある曲かもしれません。

コメント
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