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年明け最初の1枚

2017-01-04 | JAZZ
年明け最初の1枚は、レッド・ガーランドのリラックスした演奏でスタートしました。
「LIL′ DARLIN」 STATUS ST-8314
  
1. LIL′ DARLIN′
2. WE KISS IN A SHADOW
3. BLUES IN THE CLOSET
4. LIKE SOMEONE IN LOVE
RED GARLAND(p) JIMMY ROWSER(b) SPECE WRIGHT(ds)
録音 1959年10月2日

このアルバムは、ニューヨークのクラブでのライブで、レッド・ガーランドの好演盤である「アット・ザ・プレリュード」と同一セッションからの1枚です。
当然のことながら前述のアルバムと同じ雰囲気を持った内容です。
独特のリズム感覚で、ブロック・コードとシングル・トーンを織り交ぜながらのプレイは、鍵盤から一音を発しただけでそれと分かります。
また、右手と左手のバランスが絶妙で、おまけに原曲のメロディを生かしながら次から次へと繰り出す粋なフレーズは、スマートでスインギーです。

ここで聴かれる4曲、
1曲目の「リル・ダーリン」は、最初のコーラスの途中でガーランドの演奏が中断され、リズム陣だけでそのまま進行しますが、数小節後には、ガーランドが何もなかったように再び最初から演奏する様子が、そのまま収録されています。
曲の後半にはピアノとドラムスの4バースがあり、スペック・ライトのブラシを効果的に使ったプレイが何とも楽しいです。
ゆったりとしたテンポによる2曲目の「ウィ・キス・イン・ア・シャドウ」や、ミディアム・テンポで演奏される最終曲の「ライク・サムワン・イン・ラブ」は、ブロック・コードによるメロディが心地よく、アドリブに入ってからのシングル・トーンが余計鮮やかに聴こえます。
また、バド・パウエルも得意としていた「ブルース・イン・ザ・クロセット」は、アップ・テンポでブルース弾きに徹したガーランドを聴くことができます。

晩年までバップ~ハード・バップ・スタイルを貫き通したピアニストであったレッド・ガーランド、
そして、ライブであるからして各々のソロ・スペースも多く与えられたリズム陣の2人、
両面で30分ほどの演奏ですが、静かな正月のスタートに相応しい1枚です。

コメント
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