杉田百合子の寝る生活

杉田百合子がただただ寝るだけの生活をブログにしていきます。

眠れないときに薬を服用する

2017-07-06 09:28:31 | 杉田百合子

「暑さで眠れないから、睡眠薬を飲んでもいいですか」と患者さんに聞かれることがありますが、これは絶対におすすめできません。

熱帯夜は、暑いから寝苦しいのです。睡眠障害などの影響で、眠れないわけではありません。

そうであれば、エアコン、扇風機、寝具、冷却敷きマットなどを利用して、すこしでも眠りやすい睡眠環境を作り出す工夫をすればいいのです。

また、「かぜを引いて体調が悪いけど、寝込むほどではない。普通に仕事をしたいのに眠くてしかたがない」このような経験を、誰もがしているのではありませんか。これは、かぜ薬の影響かもしれません。一般的なかぜ薬には、発熱や頭痛を和らげる鎮痛消炎薬や、せき、くしやみ、鼻水を止める抗ヒスタミン薬などが含まれています。後者は、市販の睡眠改善薬としても利用されているくらいですから、かぜ薬を処方箋や能書通りに飲めば、眠気に酸われてもしかたありません。


かぜ薬は、通常1日3回食後に服用と指示されます。ですから、朝、昼、晩の食事のあとに、律儀に薬を飲んでいる人が多いことと思います。

しかし、この飲みかたは必ずしも良くありません。たとえば朝食が7時、昼食が12時であれば、服用間隔はわずか4〜5時間。さらに、夕食が19時なら、服用間隔は6〜7時間。そして、翌朝、服薬するまでに11〜12時間が空きます。多くの市販のかぜ薬は1回飲めば、8時間程度効果が持続するように作られています。

したがつて、朝〜昼のように短い間隔で薬を飲めば、副作用が強くなり過ぎて、日中は強い眠気に襲われます。

その半面、睡眠中は薬の効果が薄れ、なかなか熟睡できないということも。ですから、かぜを引いた時に昼間の眠気を抑えたい、夜はたっぷり眠りたいのなら、夕方から就渡前を意識して、かぜ薬を飲んでもらうほうがいいのです。

具体的には、朝8時に薬を飲んだら、昼食後に薬は飲まず、すこし早めに夕食を摂り、2回目を服用、さらに就寝前の22〜23時頃にもう一度飲んでください。



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