三浦海岸の鍼灸師のプログ!

三浦海岸に暮らす鍼灸師です。
患者さん達から聞いたお話のうちこのまま消えていっては惜しいモノを書き続けるつもりです。

ニッポンの未来は、

2012-06-29 21:56:42 | 日記
一昨日、患者さんとの話でシザーハンズの監督の名前ってなんだっけ?と悩んでいたのですが、今朝白衣にアイロン掛けをしていたら急に思い出しました。脳内グーグル遅すぎ、ナローバンドにも程があるぜ。いや、脳みそのスペックの問題か?インテルはいってる?
 年配の患者さんの知り合いが認知症の薬を投与されたところ、かなり症状が改善されたようで、薬もずいぶん進歩しているのかなーと感心しました。でもドクターGを視ていると、ウェルニッケ脳症など治る痴呆も見つかっているようなので、それなのかも。
 ちゃんとした診断医がいるから病名が確定できるのであり、はいはい認知はいはいアリセプトなんて薬を出されていたら、たまりませんね。
 愛知県に「はぐれ医者」を名乗る小田医師というかたがおられるのですが、このかたの医院には他でサジを投げられた患者さんがよく診察に診えるそうで、この医師の最初にやることは、症状を聞いて、要らない薬を止めさせることからだそうです。それから序々に漢方薬に切り替えたり、鍼灸を受けさせたりして治していくそうです。長い時間患者の話を聞き、窓口で貰うお金が1400円とか。
「儲からないねー」と著書の中で自嘲しておられます。
 欧州などで、医療レベルが高いのに医療費が安い国はだいたい、身近にこういう診断医が置かれ、軽い病気であればその医者が治し、重篤な場合は設備の整った大病院に送る、といったシステムになってるそうです。日本もそういう制度に切り替えようと、街中の開業医をそういう診断医に育てようとしましたが、見事ソッポを向かれました。小田医師の例に見るように、誰が儲からんことをやるかい。
だからドクターGに出てくる総合診断医も大病院にお勤めのかたばかりです、個人じゃやっていけないのだと思います。薬をたくさん出さないと儲からない日本のシステムでは。
 かといってアメリカ式に民間の保険にまる投げでも問題が出ます、民間会社では薬を出さない方が利益が出るので、なるたけ薬を出さない医者が褒められるのだそうで、必要な薬が貰えない、といった事態がうまれているそうです。それも困る。