カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

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枯露柿の里

2005年11月23日 | 万歩会
枯露柿の里と古刹散策(塩山)
暦は小雪、今日は小春日和にめぐまれ、古寺や史跡が点在し、「歴史のまち」といわれる塩山を訪ねました。ふだん、山行では何べんも訪れた街ですが、ゆっくり散策するのは今回が2度目です。前回は春、桃の花咲く桃源郷を歩きました。
万歩会11月例会は紅葉と枯露柿の織りなす晩秋の風情を楽しみました。
1)日時:2005年11月22日(火)
2)集合:塩山駅北口 9:45
3)行程:浦安駅6:44→9:38塩山駅9:45→10:05向嶽寺10:30→白髭神社→旧秩父往還道→12:00恵林寺(信玄館ほか・昼食)13:30→13:45放光寺14:20→新千野橋→15:45塩山駅15:51→18:00中野→18:45浦安駅
4)解散:塩山駅 15時30分ころ(予定)
5)交通費:浦安より往復  4320円
6)拝観料:恵林寺、放光寺 各300円

↑甘草屋敷は枯露柿を吊るした装いでした。



↑向嶽寺境内に入ると、ドウダンの植え込みが長く続く先に鐘楼がある。



↑向嶽寺(山号塩山・臨済宗向嶽寺派本山・本尊釈迦如来)は「塩山」の地名を生んだ塩の山と呼ばれる小高い山の南麓に抱かれるように佇んでいます。
志ほの山 さしでの磯に すむ千鳥 
君の御代をば 八千代とぞなく

古今和歌集に歌われる塩の山の名に因んでいます。向嶽寺とは、ここから南を望むと御坂山塊の上に富嶽(富士山)が見えるところから名付けられたとか。確かに正面の門を入って、験しに振りかえると、大きく富士の頭が見えました。写真の奥に見えるのが仏殿です。通例の禅宗仏殿とは異なった意匠による複合建築で「由緒記」によれば「合棟・仏殿・開山堂、号して祥雲閣」と記されています。重厚さがある印象深い建築です。


↑境内はドウダンツツジの直線的な植え込みが紅葉していて、目を見張る素晴らしさであったが、イロハモミジの紅葉も負けず、彩を放っていた。伽藍の雰囲気は北に塩の山を、南に富士山を借景する好立地である。方丈の裏手には1990年に発掘調査が行われるまで殆ど埋没した庭園が、ほぼ原型に近い状態で発掘修復工事が行われ、1994年、国の名勝に指定されています。だが、一般の人には未だ公開されていないのが残念ですが、お寺の雰囲気は最高です。


↑枯露柿の里・塩山は、今、いたるところの家々でコロ柿が吊るされています。コロ柿の語源は昔、農家の庭先に皮を剥いた柿を並べ天日で乾燥させるとき、柿全体に日が当たるように適当な間隔でコロコロ位置を変えることから名付けられたと言います。
甲州八珍果と呼ばれる「ブドウ、ナシ、モモ、クリ、リンゴ、ザクロ、クルミ」の一つに数えられ、江戸時代の甲州の経済復興に役立ちました。

←農家に吊るされた枯露柿です。日当たりのよい軒下や屋上、そして庭先などに所狭しと吊るし干されるコロ柿は晩秋の風物詩。盆地特有の乾燥した冷え込みが干し柿の甘さを生むのだろう。


↑恵林寺へ向かう途中、旧家の庭を観賞させて頂きました。管理人の方の話では、もう主は住んでいない屋敷だそうです。庭は小堀遠州が作ったとのことで、背景の竹林や池をとり囲む庭石や植え込みの配置が見事であったが、なかでも、この写真に見える日陰のなかの紅葉が本当に美しく印象的であった。コロ柿を吊るした母屋は貫禄だが、庭への出入口にある門と築地塀が崩れかけていて荒れ果てた雰囲気が哀れであった。

←この旧家一番の日当たりがよい母屋の軒先で、私たちが注文の干し柿が出来上がる。その出来映えが今から楽しみだ。
塩山は盆地で、後背地の山々の恵みから清水が湧き、何処にも豊富な水流の側溝が張巡らされている。塩山がこんな水の里でもあるのを初めて知り驚きでした。

↑恵林寺(山号・乾徳山 臨済宗妙心寺派・本尊 釈迦如来)は武田信玄の廟所である。赤門(四脚門・重要文化財)には乾徳山の額が懸かるが、此処から寺の背後に借景した乾徳山(三角錐の山頂)が望める。

↑赤門から三門に続く恵林寺の境内、正面奥が三門。

←三門(楼門形式のこの門は三門という三解脱即ち{空門・無相門・無願門}による三解脱門の略)
この三門が、快川国師が織田軍の兵火で焼き討ちを受けた折、あまりにも有名な「安禅不必須、滅却心頭火自涼」と唱えた場所に建つ。「武田菱」の家紋が光る。
この写真は水平線が傾いてしまいました。何時も気をつけるのですが、悪いクセが出た失敗です。まだトリミングなどの仕方が解からず、階段の線の傾きは直したのですが、額縁(左右・上下)の修正が出来ません。

↑端正な三重塔



↑放光寺(山号・高橋山 真言宗智山派・本尊 大日如来)
放光寺の山門(黒門)左奥に乾徳山が望め、梵字の額が懸かる。門を入ると梅の植わる長い参道がつづく。やがて着く仁王門には鎌倉時代の仁王像(重要文化財)があり、近年、四季の花木が植えられ「花の寺」と呼ばれている。

↑境内の紅葉と鐘楼。庭の中心には、北村西望の鶏冠観音(これは中世のころ黒川鶏冠山で金の採掘で犠牲となった人々の供養に寄進されたもの)がある。

←境内のこの紅葉をカメラマンのグループが取り巻いて盛んにシャッターを押していた。それにしても見事な赤に発色だ。


↑正面本堂のスマートで優しいお顔の観音立像。内部の参観ができる。



↑本堂裏手の庭園。明るい日差しを浴びて白障子とイロハモミジの紅葉が対比され、また本堂の影が伸びて黒々と影を落とす。本堂の欄間は直角三角形が二枚くり抜かれて鋸歯状に並ぶ意匠が変わっている。硬い落雁と熱い抹茶のもてなしがあり、硬いけど美味しいので、お供え用に土産にした。
←水車小屋 塩山は水流豊かな用水路が何処にもある。出合った水車小屋はこの一つだけでしたが、力強く回っていました。建て替えられたばかりか?古びた風情がないのが少し残念!


↑塩山の民家
道路左奥に乾徳山が望め、屋敷の中心に天を付く落葉した柿の木が奔放に枝を伸ばして、母屋には二階から満艦飾にコロ柿を吊るしている。よく手入れされたチャボヒバの緑と紅葉した楓の庭園樹木が美しい。初冬の堂々たる民家の佇まいを狙って撮ってみたのだが、その意図が出せずじまいであった。塩山には、このような民家が結構多いのだった。

↑すっかり裸木になったモモ畑の向こうに乾徳山が高く大きい。今日の枯露柿の里歩きでは、思いがけない人との出会いがあり、みんながコロ柿を年末年始の贈答品に予約したり、散策の途中、ピラカンサやハナミズキの赤い実、カリン、リンゴ、ユズ、又、フウセントウワタイシミカワの特異な実、サザンカ、イワレンゲの花などの旬に出会いました。そして、甘柿・完熟の渋柿や取り残しのブドウ、ミニトマトなどのつまみ食いを楽しんだりして、甲州の八珍果ならぬ正に晩秋の果実の里「塩山」を堪能した一日であった。信玄館での昼食にとった本場のほうとう鍋は、あっさり味で美味しく体が温まった。
圧巻は、紅葉の古刹{向嶽寺、恵林寺、放光寺}三寺がとても素晴らしかった。行楽日和に皆が大満足の例会であった。
←大きな果実をたわわに付けたカリンの木。今年の夏の暑さが幸いしたのか?こんな風に枝垂れたカリンは、はじめて見た。
←初冬の青空と柿の木。

塩山市は、2005/11/1 塩山市・勝沼町・大和村が合併し人口3万7千余人の「甲州市」が誕生しました。
万歩計21136歩
乾徳山
↑クリックして乾徳山のホームページへ・[山梨県の山]へもリンクしています。
山登りのOB仲間には懐かしい山々です。
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2 コメント

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視点 (メロディ)
2005-11-24 08:55:02
枯露柿の里に去年いきましたが

カンアオイさんの視点が素晴らしい

私はここまで見れませんでした

改めて写真をじっくり見させていただきました



持ち物には書きませんが (そまのほ)
2005-11-24 17:08:41
 素晴らしい晩秋の甲州市塩山を散策できました。早速素晴らしい紀行文読ませてもらいました。

計画書の持ち物には書きませんが、大きな袋・切れる鋏は必携ですね。

 どんな枯露柿が届くか楽しみです。

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お口の干し柿 (酔芙蓉に恋をして)
? ねぇ、あれを見て! オレンジ色のカーテンよ、と君は云ったね。 僕は、そんな時にも君を素直に見つめられなくて。 これが将来しぼんだおっぱいみたいになるんだよと。 そんな会話を交わしたことを覚えているんだ。 無駄なものなんて一つもないんだわ。 こうして渋