アスペルガーの息子が巣立つ日…進学にまつわるあれこれ

アスペルガーの息子が進学すると言い出した!貯金ゼロのシングルマザーの私!!どうする?!すべて赤裸々に描いていきます

障害を持っているということ 5

2016-10-17 13:39:01 | 息子のこと
学校と同時に進行していた、発達外来のことは別に書く。

中学校以上のカリキュラムと違い、小学校はひとりの担任と向かい合う時間が圧倒的に長いため、その関係性も濃密になる。

子供の1年を、ほぼひとりの教員に託していると言っても過言ではない。

言い方が悪いが、当たりはずれの大きさは、中学校以上の場合と比較にならない。

「私は専門でないのでわかりません!」と言い放った幼稚園教諭は別としても、小学校にも「普通の子しか面倒みません」と顔に書いてあるような、ベテラン教諭(特に女性はこの傾向が強い)が多いことは経験した。

どの先生も、一生懸命息子に向き合ってくださったなとは思うが、学年によってその様子はさまざまだった。

発達障害が確定したのと同時期に、特別支援学級になった。

特別支援の先生と別に、学級担任との関係性も毎年違う。温度差もある。

小学4,5年と2年間、最も息子と濃密にかかわり、現在の息子の基礎を築いてくださったと感謝している先生がいる。女性のベテラン教諭で、長く特別支援に携わったエキスパートだ。

私が理解できない手順で、彼のこだわりをひとつひとつ、克服してくれた。

音の返りが不愉快で、体育館に入れなかった。

理科室の模型が怖くて、理科室も入れなかった。

体育館には、「今日は入口まで」「今日はステージまで」「今日は真ん中まで」「今日は奥の倉庫まで」と順を追って奥まで入れるように段階を追って、しかもこのときはほかの子が体育館を利用しない、静かな環境で慣れさせてくれた。

理科室は、模型に布で目隠しをすれば怖くないと息子がいったので、大きな布で隠した状態から入れるようにしてくれた。だんだん小さいに布に変えていき、最後は

じゃあ、この布、とってみようか!

と手品のようにひといきに布を取り去ったのだそうだ。

先生の話を息子の話を合わせて書くと、これだけの手順を踏んで、周囲にはとうてい理解できない「こだわり」をといてくださった。

太陽のような天真爛漫な子供たちを育てることを誇りに日夜、仕事に励んでおられる大多数の先生方とは異なる、息子のような存在にそっと、けれど強くよりそってくださる先生に出会えたことは感謝してもしきれない。

その先生は息子が5年生のとき、定年退職でお別れすることになった。

満足にお礼も申し上げられずお別れしてしまったことは、今思い出しても胸の痛む出来事だ。
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