朝マナ

人はパンだけで生きるのではなく、神の御言によって生きる。
聖書を一日一章、読んでみませんか。

士師記 13章

2017年08月04日 | 士師記
士師記13:3 主の使がその女に現れて言った、「あなたはうまずめで、子を産んだことがありません。しかし、あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。

第12章からは、かの有名な士師サムソンの物語です。彼が誕生した頃のイスラエルはまたもや神の前に悪を行い堕落していました。そのため、40年にわたるペリシテ人による支配の下で、イスラエルは疲弊しきっていました。

その頃、ダン部族の出身でマノアという人がいましたが、彼の妻は不妊の女でした。この女性がのちにサムソンの母となるわけすが、ある日、主の使(天使)が彼女に神の御言を告げたのです。

あなたはうまずめで、子を産んだことがありません。しかし、あなたは身ごもって男の子を産むでしょう(12:3)

神は、彼女が不妊の女であることを重々ご承知です。彼女の〝今まで〟のことを承知の上で、「あなたは身ごもって男の子を産むのだ」と語ってくださっています。

今までは不妊の女であったけれど、神の御言によって新しい世界が始まるのです。神の御言は、私たちを〝今まで〟から解放する力があります

マノアの妻の〝今まで〟は、不妊の女という事実でした。そのような過去が、彼女を消極的にさせ、落ち込ませていたと思います。

同じように私たちも、新しく何かしようとか、前進しようとするとき、〝今まで〟のことが足をひっぱたり、不安をかき立てます。二の足を踏ませるのです。

私たちを〝今まで〟から解放するのは神の御言です

神の御言は、私たちの目を前に向かせてくれます。マノアの妻の目を前に向けさせました。彼女は身ごもってサムソンを生みました。

神が私たちにご計画なさっていることは、「災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするもの」です(エレミヤ29:11)

神の御言によって〝今まで〟から解放されて、〝将来と希望〟に向かって目を向けようではありませんか

さて、サムソンは成長しその活躍の原動力となったのが聖霊であることが記されています。「主の霊は……彼を感動させた(13:25)とあります。新改訳では「主の霊が揺り動かした」と訳されています。

眠っているのを起こすときに揺り動かします。聖霊は、私たちを揺り動かして霊的な眠りから起こしてくださるのです。逆に、聖霊の働きがなかったら私たちは眠ってしまうでしょう。

このあと何度も、主の霊がサムソンを奮い立たせるという表現が出てきます。聖霊のお働きに期待しよう。(Ω)