とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

「風立ちぬ、いざ生きめやも」な大叔母の話

2017-07-07 22:09:15 | 日記
この絵のモチーフの老師と若い従者の図は、伝統的な絵柄で
めでたい意味があるのだと何かの本で読んだ記憶がある。
書の方は、残念ながら未だにどういう意味か分からないのだが、なんとなくおめでたそうで、私は気に入っている。

むかし、むかしのこと、ここの家の長女であった大叔母は、中国の人と結婚したらしい。
それは、田舎の農家では考えられないような出来事だった。
親(曽祖父)は、もちろん猛反対。
それでも大叔母は諦めなかった。

「お前は勘当だ」そういう話にまでなったと聞く。

夫となる中国の人は留学生だった。
やがて中国に帰国することになる。
そしていよいよ帰国というときに
今生の別れにと、この掛け軸を我が家に置いて行ったのだという。

大叔母は、言葉も通じぬ異国の地で、あちらの両親、家族とうまくやっていけたのだろうか。

しばらくして中国から甘栗が届くようになった。
その甘栗を、父は美味しく食べた記憶があると言っていた。
そんな大叔母だったが、日中戦争が始まる前に結核で亡くなってしまったらしい。

大叔母の形見の掛け軸は、私が受け継ぐことになった。

自分の意志を貫いた明治の女、
短い人生ではあったが悔いはなかったろう。
七夕の日に、勇気ある大叔母を思う。
(大叔母夫婦は中国の古都開封に住んでいたそうだ)

追伸
この詩は、おそれおおくも「飲湖上初晴後雨」という
蘇軾(蘇東坡)の詩であった。
長年胸につかえていた謎が、ネットのおかげでやっと解決した。

『ささやき』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 中山駅から十日市場、新治市... | トップ | 「大人の一休さん」がいい »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。