下手な横好き

屋根が腐る

ある日の夕景・・・・・近くの小学校から









特集 野地板が泣いている

通気がないと築2年でも腐朽

潜むトラブル

「屋根下地で通気しないと、野地板は数年で腐朽する」

 そう話すのは、屋根工事会社、エバー(東京都品川区)の江原正也社長だ。
同社が手掛ける屋根改修工事のなかには、築10年以内の新しい住宅にもかかわらず、野地板が腐朽している例が後を絶たないという。

「通気層の出口がない」

 写真1は築6年、写真2は築7年で野地板の腐朽が見つかった。
いずれも屋根断熱を採用し、スレート屋根材で仕上げた住宅だ。野地板の損傷がひどく、すぐに交換が必要なレベルだった。

〔写真1〕
垂木の頂部まで断熱材を充填し、通気層を確保していなかった。加えて、垂木と棟木の高さがそろっていたため、たまった湿気の逃げ場がなくなり、野地板だけでなく垂木や棟木も劣化した。一般に、屋根下地に断熱層を設ける屋根断熱のトラブルでは、被害が広範囲になる傾向がある(写真:エバー)
〔写真2〕
このケースも、写真1の事例と同様に棟木と垂木の高さがそろっており、通気層を塞いでいた。本来は、垂木の天端を棟木より上に出し、垂木と合板の間に通気層を確保する必要がある。江原社長は「このように通気層の出口を設けていないものは結構ある。野地板腐朽の典型的なパターンだ」と警告する(写真:エバー)

 2つの事例に共通するのは、湿気の逃げ場がなかったこと。写真1の野地板を剥がすと、断熱材が垂木の頂部まで充填されて通気層が確保されていなかったうえ、垂木と棟木の高さがそろっていた。本来、垂木の天端は棟木より上に出すのが鉄則だ。

 また、この住宅では室内からの湿気流入を抑える防湿シートも張っていなかった。写真2も同じ構造だ。やはり垂木と棟木の天端がそろっていて、通気層が塞がれていた。

 ここ数年で増えている新しい腐朽パターンもある。小屋裏空間が間仕切りで区画された住宅のトラブルだ。

 写真3はその典型例で、地域区分6の温暖地に建つ築2年のスレート葺き戸建て住宅で天井断熱を採用している。2つの区画に分けた小屋裏空間のうち、一方の区画では換気出口を棟部に設けたが、もう一方の区画では換気出口を設けず塞いだままだった〔図1〕。換気出口を設けていなかった区画の野地板(写真の手前側)だけが、湿気の充満によって腐朽した。江原社長によると、最近こうしたトラブルが増えているという。

〔写真3、図1〕
築2年のスレート葺き戸建て住宅。2つの区画に分けた小屋裏空間のうち、一方の区画では換気出口を棟部に設けたが、もう一方の区画は換気出口を設けなかった。出口のない区画だけ(写真の手前側)、湿気が充満して野地板が腐朽した。江原社長は「小屋裏空間をボードで区切る場合、区画ごとに換気出口を確保しなくてはならない」と話す(写真と資料:日経ホームビルダー)


私心
上記の例は施工者の技術力の無さ、勉強不足にもよるが、コストダウンを図るため

屋根パネルを用いての施工が増えています。

この様な場合はどうしても棟木と合板(野地板)に隙間なないため、通気層がないと

てきめんに野地板や棟木が腐ります。

2×4工法等はこの例にあたります。(絶対通気層が必要ですね)

ユーザーの皆様は外観や設備に目が行き届きますが、このような見えない所が

おろそかになりがちですね。

まして不具合は目に見えて直ぐに現れません。

悪いですがこのような施工する業者は10年持てば保証期間も・・・・・・となるでしょう。

だから施工者選びが住まい造りの中で一番難しと言われる所以ですね。




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