都市徘徊blog
徒然まちあるき日記
 



 お屋敷町・白金らしい立派な洋館も残念ながらなくなった。

野村邸
所在地:港区白金2-7
建設年:1928(昭和3)
構造・階数:木2
備考 :最近解体された模様。
Photo 1995.2.23

 「ニッポン懐景録」というサイトに、2005年5月に撮影された写真が載っているので、ここ2、3年の間に無くなったようだ。

 徒歩で訪ねると、傍らを高級外車がたくさん通り過ぎ、なんとなく落ち込むから、白金・白金台にはあまり行くことはない。そんなわけでずっとご無沙汰だったのだが、この建物の存否はずっと気になっていた。都心でこんなに立派な建物を個人で所有し続けるのは大変。代が替わったら、まず残らないだろうと思っていたので、いつかはマンションなどになるのだろうと危惧していた。

 でも、意外といってはなんだが、比較的最近まで建物は残っていたようだ。Google Mapの航空写真でも、特徴のある屋根形状は確認できる。だから大丈夫かなと思っていたのだが、Google Street Viewのサービスが始まったので、改めて確認してみたら、やっぱり無くなってマンションになっていた。航空写真はちょっと古かったらしい。残念。

 建物の規模が大きいだけでなく、敷地も広い。すぐそばに三光起業所有の服部邸のお屋敷(三光起業白金寮)があり、そちらはとんでもなく広くて中を覗き見ることすらかなわないので別格だが、こちらも結構大きな物件だった。

 屋根上に小窓が並び、庭には棕櫚の木、玄関が西北側だったので、午後になると通りからの姿が明るくモダンな感じで、美しかった。反対側(庭側)は東南面で、これまた明るいお庭だったのではないかと想像される。

 右手前側に斜めに突き出しているのは玄関上の高窓部分だろうか。正面のポーチ部分の屋根は少し緩やかで、屋根傾斜がカーブを描いて変化している。門のところから少し見えている姿と、塀越しにしか様子は分からなかったが、住んでみたくなる羨ましい洋館だった。

ニッポン懐景録港区白金1~4丁目
Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 港区


コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (ずん)
2009-03-11 12:17:40
この屋敷は、旧松山藩主久松伯爵家の東京邸として建てられたものですね。戦後、売却されて野村邸になりましたが、私もGoogle Mapの航空写真で現存を確認し、安心したのも束の間、Street Viewで落胆したひとりです。
 
 
 
Unknown (asabata)
2009-03-15 00:38:33
ずん様。
こちらについてもお教え頂き、ありがとうございます。
人物系の歴史については全く素人なので、もともと華族系のお屋敷だったこともしりませんでした。
まあ白金の古いお屋敷ってのはみんなそういうものだったんでしょうけど。
 
 
 
有り難うございました。 (asabata)
2009-08-21 00:49:50
散歩人様
いろいろお教え頂き有り難うございました。
ご指摘に従い、コメントは削除させて頂きました。
やはり3~4年前のことだったのですね。
 
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