都市徘徊blog
徒然まちあるき日記
 



 昨年初めて見た建物は、その後、一年もしないうちになくなっていた。

旧町田同族会社貸住宅(通称乃木坂村)
所在地:港区六本木7-2
構造・階数:木・2F
建設年:1935(昭和10)
備考 :2006.5~2007.2に解体
Photo 2006.4.23

 昨年の春、夜になってから見たのが、たった一度の出会いだった。以前から名前だけは知っていたが、あまり有名ではなかったので、わざわざ見に行ってみようという気にならず、そのままになっていた。だが、ある時たまたま六本木に居て、時間が空いたのでちょっと訪ねる気になった。

 現場は袋小路の奥にロータリーがあるクルドサックで、それに面して洋風住宅が一軒だけ残されていた。暗くてよく見えないが、下の写真では街灯の足下がロータリーになっている。資料などによると、昔はこの周囲に洋風住宅が八棟建ち並んでいたらしい。だが2006年時点で、この一棟の他は全てマンションになっていた。

 白い壁に縦長の押し開き窓、木製の窓枠も白くておしゃれ。二階の張り出し窓も大きく、昭和初期の貸住宅にしては瀟洒。ただ手前に並んだ立体駐車用の機械がひどく邪魔で残念だったが。木造モルタル2階建ての洋風住宅が、六本木の交差点からさほど遠くない路地の奥で、忘れられたようにぽつんと佇んでいる様は、嘘みたいな風景だった。

 夜間の撮影で、ろくな写真が撮れなかったので、もういちど行こうと思っている内に時間は過ぎた。前回から一年も経っていないので、まだ大丈夫だろうなどと思いつつ、2/11に改めて写真を撮りに行ってみたら、跡形もなくコインパーキングになっていた。ああー、またしても考えが甘かった。

 かなり暗い中、三脚もない状態でむりやり撮ったので、画質はかなり悪い。それでも、あの時に撮っておいて良かった。また今度などと言って撮らずにいたら、全く手元には残せなかったわけだから。条件は悪くてもとりあえず撮っておくべきなのだなと、今回また思った。

 日中の写真は、以下のサイトで見ることができる。ホント、日中に撮っておくべきだよなぁ。この建物も、あまり多くのサイトには載っていない。

~Archives~町田同族社員貸住宅
ニッポン懐景録港区六本木
都市風景への旅東京都港区六本木
Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 港区  #夕景・夜景 


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