都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

オルセー美術館

1993-03-06 | フランス 

1993 Europe日記
1993.3.6(Sat) Paris

 13:00 オルセー美術館(Wikipedia)に到着。

 今日のうちにオルセー美術館、そしてできればルーヴル美術館も見てしまおうと考えて、超特急でいいところだけを見て回ることにする。

 オルセー美術館の建物は、もともと長距離列車のターミナル駅舎兼ホテルとして1900年に完成したものだが、1939年に近距離列車専用駅となったのだそうだ。その後、1970年代から保存活用策が検討され、1986年から美術館として利用されているという。ルノワールやモネ、セザンヌなど、日本人が好む印象派の絵が多く、観光客に人気の場所でもある。

 鉄骨とガラスによるアーチ型の天井屋根は、トレイン・シェッドと呼ばれる、欧米の駅でしばしば見られるホームを覆う大屋根。そうだと知っていれば確かに鉄道駅だった建物だと思えるが、最初から美術館として建てられたのではないかと思われるほど、立派で華やかな空間だ。

 紫外線による作品の劣化の問題さえ上手くクリアすれば、これほど素晴らしい美術展示空間は他にはなかなかないのではないかと思われる。

 館内に置かれている日本人向けのガイドパンフレットを片手に、主要な常設展示物を拝見。本当ならここだけで半日以上いてもよいのだが、なにせ滞在日程が少ないので、下手をすると鑑賞というよりオリエンテーリングに近くなってしまう。ここで有名な○○を見たことに意義がある、みたいな感じになってしまっているのには意味があるのか? という疑問も少々湧くが、短期間の海外ツアーでは致し方ない。他にも見てみたいところがたくさんあるのだ・・・。

 展示されている絵画や彫刻の一部は、ときどき日本でも「オルセー美術館展」などと称して展覧会が開かれたりするので、絵をじっくり見たい時は、近場で見る方がむしろ良いかもしれない。オルセー美術館という容れ物、独特な展示空間で見ることに価値があるという気分であって、また、再利用された建物と展示物の取り合わせにむしろ興味があったので、その意味では、建築空間を体験できたことが良かったのだなと思うことにする。

 14:50 オルセー美術館を出てルーヴル美術館へ向かう。

ルーヴル美術館・前庭のガラスピラミッド

 15:20 ルーヴル美術館着。しかし入口のガラスピラミッドのあたりで行列をなす人々を見て、気が変わる。ルーヴルは明日行くことにして、K氏と共に新開発地区のデファンスへ向かうことにする。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe

#新しい建物 海外  #近代建築  #吹き抜け・アトリウム  #ミュージアム 
#鉄道  #I・M・ペイ  #現代建築  #世界遺産 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サン・マルタン運河 | トップ | ラ・デファンス地区 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿