ジョギング&コラム

全国各地でのジョギング、マラソンで考えたことをつれづれなるままに。

三頭山のブナとツツジと

2005-05-29 17:12:41 | Weblog
 ブナを見たくて三頭山へ。自宅からクルマで1時間弱で、都が整備している「桧原村・都民の森」に着く。奥多摩周遊道路はクルマだけでなく、バイクやサイクリングを楽しむ人でいっぱい。頂上は標高1500メートルを超えるので、新緑の季節がまだ続いている。上り始めて1時間ちょっとでブナ林に入る。山ツツジが満開で、ブナの林に彩りを添える。ミズナラ、トチノキ、ホウノキと大きな樹木が次から次へと現れる。 周遊道路で簡単にアプローチできるが、かつては山深く容易ではなかったはず。都が山全体を整備しているので、頂上まで安全に上り下りできる。復路は沢沿いの道で三頭大滝へ。カツラ、ミズナラ、モミジが群生している。大滝は水量が少ないが、滝見橋から眺めることができる。武蔵五日市からかつのて民話のふるさとの「秘境」数馬へ、そして、三頭山を目指して上ってきたとき、この滝が目の前に現れたら、その喜びはいくばくのことかと思う。ここからはチップを敷き詰めた道を、駐車場まで降りていく。雨の日でも、駐車場にクルマを停めて、大滝までは霧の中を散歩できる。駐車場では桧原村特産のこんにゃくで、味噌田楽を食べる。
 

柏崎マラソンの応援はあったかくて

2005-05-23 19:46:12 | ジョギング
 22日は新潟県柏崎市のフルマラソン。関越自動車道も波を打ち、小千谷から柏崎へ一般道路で入ろうとしたら復旧中。震災の爪あとは、ガードレールのあちこちに見てとれる。「皆さんの走る姿をみて、市民は元気をもらえる」と市長のあいさつ。スタートしてすぐに気が付いたことは、この日の風のような温かな応援だった。
 フルの参加者は500人ぐらいか。35キロ過ぎに急で長い登り、前回の荒川市民マラソンで失敗しているので、慎重にスタートする。参加人数が少ないので、すぐにばらけて、マイペースで走ることができる。抑えて抑えてラップを刻む。鯨波海岸からすぐに山側に入り、峠を抜けると広大な田んぼ地帯。さすが新潟、米どころ。米山には雪がまだ残っている。
 応援は集落ごとに10人、20人ぐらいづつ。前後にあまりランナーがいないので、みんなが自分をみて声をかけてくれる。こんな経験は初めて。人数はすくないけれど、おじいちゃん、おばあちゃんが明るく声をかけてくれる。マラソン大会を地域ぐるみで楽しみに待ってくれていたのだろうか。まだまだ、震災の復旧が続いているのに。これでは、無様なレースはできない。
 それにしても年寄りが多い。「ご苦労様です」とも話しかけられる。お新香の差し入れもあり、ちょっとバックしてもらう。うまかった。3時間53分で、最後まで自分のペースで、しっかりと走り抜けられた。これは暖かな柏崎の風のおかげだ。がんばれ柏崎。

伊勢神宮には「なにか」がある

2005-05-15 11:02:26 | ジョギング
 名古屋からいい気分になれる近鉄特急で80分。意外と遠い宇治山田駅のそばには、「まんぷく食堂」があり、全国で唯一の唐揚げ丼とか。小さめの唐揚げをカツ煮風に煮込んだ丼だが、ミスマッチか。しょうゆ味の伊勢うどんとセットの定食で、まんぷくになることは間違いない。
 仕事を終えた13日の夕刻からジョグ。駅前から気の向くまま、小高い丘に登り内宮方面へ、住宅街と抜けていく。市内は意外とアップダウンのある丘陵地帯だ。猿田彦神社の前を抜け大通りを内宮へ。五十鈴川にかかる宇治橋を渡れば、そこはもう神域だ。午後5時半を過ぎ人通りはほとんどない。走ってはだめかなと思ったが、遠慮しながら玉石の上をジョグ。内宮には確かに人をひきつける「なにか」がある。静けさの中でお参りする。風が通り抜けて、本宮が目の前に浮かぶ。
 おかげ横丁をぶらぶらとジョグし、レンガ色の歩道とのっぽの石灯篭が続く立派な御幸道路を走り抜けて、途中から伊勢総合病院のほうへ右折し国道に出る。坂の上には大きな鳥居があり、それを抜けると下り道で左手に五十鈴ヶ丘駅があらわれる。自転車で下校中の中学生が声をかけてくれる。とても純朴そうだ。伊勢の中学生には自転車が似合う。
 次の日の朝、ジョグで外宮に行ったところ、神域内は走らないよう注意された。歩きながら心が落ち着いてくる。伊勢市駅に抜ける神宮参道には、古い建物の旅館があり「山田屋」と看板に書いてあった。
 
 

千里ニュータウンはなつかしくて

2005-05-10 22:39:55 | Weblog
 豊中市の千里中央にあるホテルを出てジョギング。20年前に暮らしていた土地でなつかしい。これほど自然をうまく取り入れ街づくりをしたのかと感心しつつ、どこまでも続く緑の遊歩道をひたすら走る。中央環状の橋を渡り、南千里の交差点を桃山台方面へ。商店街、幼稚園、住んでいた社宅の跡、池、すべてなつかしい。アメリカザリガニの穴に手を突っ込んで、息子が噛まれて痛がっていたっけ。 丘陵地域を開拓したのだろう、意外とアップダウンがある。よくみれば、昔からあった緑を生かしながら、道をつくり、住宅街をつくったのか。ケヤキやクスノキの立派な大木が生き残っている。
 それにしても単調だ。この感じは住んでいたときにもすぐに感じた。暮らしやすいことは確かだけれど、自宅の駅をおりてもパチンコ屋がない、神社の杜もない。パチンコをするわけではないけれど、駅の近くにパチンコやがないとさびしいではないか。ニュータウンには住めないなとそのとき感じていた。
 1時間近く走ジョグし、千里中央のセルシーへ。ここの野外舞台で、もう故人になってしまったサントリーの元社長・佐治敬三さんが、十八番の「ローレン、ローレン、ローハイド」とバリトンの声で歌っていたのを思い出した。あの歌声はすばらしかった。社長さんなのに、自家用車では助手席に乗っていた姿も、街で見かけたことがある。そんなどうでもいいことを、妙に覚えている。

湘南は明るい風の中で

2005-05-04 22:44:56 | ジョギング
 京浜急行「新逗子」駅に降りる。葉山に向かうかそれとも鎌倉かと迷うが、とりあえず逗子海岸へ向かう。住宅街に入ると豪邸が並んでいる。逗子はむかしから静かな街で、それがなんとなく覇気がないように感じられ気に入らなかった。鎌倉へ向かうことにし逗子海岸を走り抜ける。風が強く、ウィンドサーフィンが目いっぱい風をはらんでいる。海岸通りには、潮風を含んだ特有の明るさがある。
 鎌倉の材木座海岸に抜けるトンネルは、歩道がちょっと高くなっているものの、狭くて通り抜けるにはちょっと怖い。徒歩で安全に抜けられるトンネルは、意外と少ないのだ。自転車がスーと抜けていくけど、自転車は怖くないんだろうか。かなり躊躇したあげく、山越えにルートを替え、目の前の山道をひたすら登る。披露山・大崎公園へ。相模湾の絶景ポイントで、広い海が眼前に広がる。足元に逗子マリーナが海に飛び出している。川端康成が自殺したマンションもあるはずとみるが、川端康成はなぜ、海辺のマンションに晩年は移り住んだんだろう。披露山はタレントが住む豪邸街で、次から次へとTVドラマに出てきそうな家が並んでいる。でも、こんな急坂で周りに何もなくて、逗子駅は近いもののクルマがなければ生活できそうもない土地で、何がそんなにいいんだろうと思う。これはたんなるひがみか。
 急坂を降り小坪へ。漁港があり昔からの猟師町だが、逗子マリーナができて、椰子の通りができて、街がそのミスマッチに戸惑っているよう。鎌倉に入り材木座海岸に出る。連休でバーべキューを楽しむグループが多い。ひたすらえっちらと走り、由比ガ浜に出る。海岸ではもう泳いでいる人がいる。参道の突き当たりの海岸で、鎌倉八幡宮に向かって、頼朝さんにちょっと礼をする。鎌倉にきたらやっぱり頼朝にはあいさつしなけりゃ。今海岸では、強風を利用し、凧が17匹の小さな鯉のぼりを引っ張り揚げている。こんな凧揚げの仕方を誰が考えたんだろう。
 コンビニでポカリスウェットを1本。稲村ガ崎を抜けて、またコンビニであずきのアイスクリーム。ここまで走り始めてから90分。七里ガ浜ではウィンドはなく、波乗りサーファーがほとんどだ。海岸の特長によって、適不適があるんだろうか。駐車場でアイスクリームを食べながら、少しぼんやりとし、むかしのテレビドラマ「若者たち」の」舞台がここだったなと思ったりする。江ノ電の鎌倉高校前駅から帰ろうとするが、電車はびっしり満員。クルマもこの海岸通はほとんど数珠つなぎ。思い直して海岸通の一本内側の道路をジョグで鎌倉に向かう。
 ちょいとくたびれて極楽寺坂で電車に乗ろうとしたが、新田義貞が討幕で極楽寺の切り通しを抜けたとの立て札を読み、思い直してまたジョグで鎌倉に向かう。大仏方面に入ると人の波で、歩道をジョグするのが難しくなってきた。連休で観光客が鎌倉の街にあふれている。長谷観音からちょっと人通りの少ない通路を縫うように鎌倉駅に向かう。御成通りの人並みを縫うようにして、ようやく鎌倉駅に着く。

大阪市内をぐるりと

2005-04-30 15:02:54 | ジョギング
 29日7時に大阪駅近くのホテルから、中ノ島公園をジョグ。浮浪者が麻雀卓を囲んでいる。休日なのにクルマの騒音が気になる。川の上に無造作にかけられた阪神高速の騒音だ。同じ水の都・ベニスの川の上に高架道路をかけたらどうなるのか。架けやすいからと架けたんだろうが、取り返しのつかない失態だろう。
 天満橋を渡る。谷町筋から大阪城を左手に見ながら難波宮跡へ。上町筋を南に下る。大阪は30代のころに6年ほど過ごしたことがある。大阪に住む贅沢というのは、周囲を奈良,京都、神戸という個性的な街に囲まれているという気分だ。関東平野ではこうはいかない。上六の近鉄が見える。上六食堂は朝食か、仕事帰りのいっぱいか満員だ。さらに南へ、四天王寺が目に入り、境内もジョグ。建物はほとんどコンクリで味気ないが、境内は広く、聖徳太子を偲ばせる。
 千日前を東に向かう。通天閣が見えてきたので寄り道するが、上れるのは10時からとか。昔ながらの喫茶店が意外と多く、みんな朝の新聞でくつろいでいる。商店街は大阪のおばちゃんが多く、どこか浅草とも似ている。なんば方面へ北へと上っていく。高島屋の脇を抜け、新歌舞伎座をとおり御堂筋へ。イチョウの緑がすっかり深くなっている。やはり御堂筋はジョギングしていても気分がいい。
 2時間弱のジョギングを終えホテルでシャワーを浴び大阪駅へ。朝食は梅田・阪急ホテル近くの横丁の立ち飲みの大阪屋で納豆ごはん。300円。みんなビールを飲んでいる。飲みたかったが我慢する。JR大和路快速で法隆寺へ。コインロッカー代と同じ300円で荷物を預け自転車を借り法隆寺へ。

名古屋は気取りがなくて

2005-04-24 14:50:36 | Weblog
 23日の土曜日は昼ごろ名古屋へ。時間がないのでホームできしめん。かつおぶしどっさりで340円なり。新幹線ホームよりも、在来線の岐阜行きのホームのきしめんが絶対にうまいとゆずらない人もいる。夕方の栄では、居酒屋「世界のやまちゃん」で、店が「幻の」と形容する手羽先の唐揚げでビールを飲む。香辛料が強く、クセになる味に仕上げている。名古屋人がつくったケンタッキーか。
 名古屋人は好きなものを、気取らずに、好きなように食べるようだ。天ぷらとおにぎりで「天むす」。そういえば、愛知万博のキャッチフレーズ、「愛・地球博」は、Aichiとの駄洒落なんだそうだ。地元の人しか知らないが、小豆を砂糖代わりに小倉コーヒー、それと小倉トースト。これはうまそう。納豆トーストというのもあるそうだ。水戸に2年あまり住んでいて、オムレツ納豆をサカナにビールを飲んだりしていたけど、納豆トーストは初耳だ。
 伝統の味噌煮込みうどんは、鍋のふたをひっくり返し、うどんをのせて冷ましながら食べる。直接食べるとアッチッチとなるからだが、若い女性がそんな食べ方で、当たり前のように食べているのを初めて見たときは、びっくり仰天。しかし慣れというのはおそろしい。最近では、このやり方で食べられるようになってしまった。うどんよりもおいしい味噌を味わっているようだ。まったく、名古屋には気取りがない。

大阪城公園の朝はにぎやかで

2005-04-15 21:37:10 | Weblog
大阪城公園近くのホテル・ザ・ルーテル。教会が経営しているホテルで、大阪への出張族に人気が高い。梅田あたりで目覚めるよりもずっといい。空気清浄機のおかげか、花粉症から一時開放されたよう。10日は朝早くからの仕事で、ジョグはとりやめ、公園内を天守閣へと散歩する。
 ホテルの前には大きなNHK。大阪歴史博物館をつなげている。NHKはどこでも一等地にでかい建物を建てる。国民からこれだけ優遇されているのだから、がんばらなくちゃ。受信料で経営する放送局があったほうがいいと思う。いいニュースといい番組と、いざというときの災害放送と。
 公園は大阪でも花見の名所。昨日から夜通しなのか、朝の6時過ぎなのにまだ飲んでるグループがある。天守閣近くの広場では、「笑いの会」とか「気功の会」とか、お年寄りのグループが体と心をリラックスさせている。
 ジョギングをしている人とも行き違う。走っている姿を見ていると、走りたくなってしまう。昨夜は、ホテル近くの居酒屋「松崎屋」へ。肝焼き300円は絶品。居酒屋らしい居酒屋とは、1人でも気兼ねなく飲めて、食べて、見るとはなしにテレビを眺めて、2,000円でおつりがくる店か。

鹿児島はクスノキ通りをジョギング

2005-04-04 12:15:27 | ジョギング
 鹿児島のメーンストリートは、街路樹にクスノキがぜいたくに植えられている。桜島や屋久島、種子島、奄美への離島航路が開かれている埠頭を、大きな桜島を眺めながらジョギング。埠頭で釣りをする人も、それを寝っころがって眺めている人も、ゆったりとしている。桜島が時をゆっくりと流れさせているようだ。いつものジョグよりもスピードもゆったり。クスノキの新緑がまぶしい。桜島へのフェリーは24時間、片道150円で対岸まで15分。ぽんとわたってコンビ二弁当を桜島で食べることも簡単だ。もっとも海風といっしょに食べるフェリーのうどんのほうがはるかにうまいけどね。
 魚市場のあたりをジョグしていたら、豪華ヨットが停泊していた。kingstonと港町の名前が入っている。ジャマイカ島から太平洋を渡ってきたのか。アメリカズカップに出場するようなレース艇だ。アメリカ人らしいクルーが甲板掃除していたが、彼らは夜の鹿児島を楽しめるのだろうかと心配する。
 繁華街・天文館の「ゆどうふ」では、おばあちゃんが表面張力いっぱいに、小さめのグラスにあふれんばかりに、おいしい湯割の焼酎をつくってくれる。鹿児島人は芋焼酎「島美人」をよく飲んでいる。銘柄よりも飲み方を大事にしている。湯割りは冷めない程度の小さめのグラス、最初は8割ぐらいの湯で薄く、酔うほどに半々へ。お湯が先で焼酎は後から入れる、できれば前の日に割ってなじませておく。芋焼酎の良さは、いくらお湯でわっても味が変わらないこと。
 鹿児島で好きな場所は、鹿児島中央駅前の階段広場。なんとなくぼんやりと座っていたくなる。大きな建物はそれほどないから、桜島もところどころ見える。鹿児島での旅の終わりは、ここで缶ビールを飲むのが好き。
 

走っていいんですか、秋留台公園

2005-03-31 15:02:38 | ジョギング
 自宅近くの都立秋留台公園をジョグしていたら、「走っていいんですか、トラックの中も?」と同じジョガーから声をかけられた。秋留台公園は、400mの全天候型トラックを中心に、遊歩道や広場、噴水、花壇が設けられている。メーンのトラックでは、いつも子どもたちや陸上部の中学、高校生、市民ジョガーらが思い思いに楽しんでいる。土日もそれほど貸切は多くなく、いつでも空いていて本格的な練習もできる。
 といっても、私の場合は公園はたいていジョグの終点。公園内をぐるぐる回るのはあまり好きではない。市のキャッチフレーズ「歩きたくなる街 あきる野」は、市内全域がジョギングコース。西多摩の山々から集まった水が秋川、平作川となり、平行するように走り、東の多摩川に流れ込む。三方を川に囲まれた秋留台地は、どこを走っても川沿いのコースに出る。この街に移ってからジョグをするようになり、マラソンに出るようになった。
 秋留台公園はいま、こぶしがもう満開になりそう。桜は来週が見ごろか。周りをを桜で囲まれたトラックを、もっと多くの人に楽しんで欲しいと心底思う。クルマで1時間ぐらいならぜひどうぞ。運転手が別にいれば、汗をかいたあとは、造り酒屋の庭ででかいケヤキを眺めながら地ビールを楽しむ。石川酒造の「福生のビール小屋」は、ポテトフライがうまい。