駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

借金?で豪遊?

2017年11月08日 | 世の中

          

 借金で豪遊というのは良い例えとは思えないが、楽しい祝祭日の前後には患者さんが押し寄せて大変な思いをしなければならない。特に今の時期はインフルエンザワクチン接種もあるので余計に混む。午前中覗いて一杯かと午後に再来されても、一時間近くお待たせしてしまう。尤も中には受付の注意を無視してギリギリに来て、待ち時間を短くする歓迎出来ない方法をとる患者さんも居られる。

 連休二日前連休三日後はほぼ通常通りになるので、前日と翌日翌々日を避けてもらえれば、さほどお待たせすることはない。残念ながら,そうした気働きのある患者さんは少なく、うっかりというか自分一人くらいと考えて受診される方が結構多い。そうして一時間半待ったと不平そうに言われても、お待たせして申し訳ありませんと言うしかない。

 混んでいると患者さんを手早く診ることになる。これには物凄く神経を使い疲労する。というのは所謂ミスは急ぐ時に起こりやすいのを身に染みて知っているので、迅速且つ慎重に診察しなければならないからだ。高々、五割増しなのだが、九十人は一つの限界だ。百人百二十人だって、診られないことはないが、正確慎重な診療をある程度犠牲にしないと不可能だ。

 秋冬の連休前後は混雑することを殆どの患者さんは知っているはずなのに、どうしてそれを避けてくれる患者さんが少ないのだろうと思う。いつもお薬は一週間分くらい余計に手元に置くように申し上げている。一昨日からないので駆け込んだら、物凄い待たされたと言われる患者さんには、あなた賢くないねと申し上げたくなる。

 しかしまあ、賢くないというと語弊があるかもしれないが、一寸立ち止まって考えを巡らすことの出来る人は少ないのが現実なのだ。多少地域差というものがあるかも知れないが、考えない経験を生かさない人が多いと報告したい。

 まあこれは受診行動についてのことで物事によっては沈思黙考される方も多いかも知れない。それについてはやや懐疑的だが結論は保留しておこう。

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