駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

井上達夫先生の指摘

2017年05月18日 | 小考

  

 一昨日のプライムニュースに憲法関連の学者西修氏と井上達夫氏が出演していた。安倍首相の憲法九条追加改憲を巡る白熱の議論を予定した?はずだったが、実際には現実追随と理念整合の違いが際立っただけで、いわゆる護憲の学者が居らず、ちぐはぐな討論だった。おまけに司会の反町氏が井上氏の発言を制御してしまい、あまり公平建設的な議論であったとは言えない。

 非常に重要というか凄いと思ったのは井上氏が指摘した二つのこと。一つは、憲法九条の1,2項をそのままに安倍式に自衛隊の存在を明記し付け加えても、現行憲法と何一つ問題は変わらないということ、つまり加憲と称して書き加えるだけでは、一二項との不整合はそのままで全く改憲の意味をなさないという指摘。もう一つは、沖縄の基地負担を他の都道府県民は自分の痛みとして感じていないし北朝鮮との緊張に国民が切実な危機感を持っていない。それは沖縄は遠く他人事で、北朝鮮からはアメリカが守ってくれるという依存心を持っているからだという指摘だ。

 明らかな欺瞞が存在し、それがまかり通っているではないかと言われれば確かにその通りなのだが?と、西氏は涼しい顔で現実的には基地を本州に移転したり北を黙らせる武力を前面に出せないわけだからと手品のような拡大解釈で鵺のような折衷案を出して来られる。

 これをよくある理想と現実の対比のように捉えては拙いと思う。そうした一面はあるとしても、憲法とは何かを問い理解しようと努めないで、皮相で安倍式改憲の是非を問うと数集め争いになる恐れがある。数集めのためならなんだってやる強者色者に牛耳られては中身がすっとんでしまう。憲法とはどういうものかを国民の大多数が理解するまで、時間を掛けて議論を尽くしてから憲法改正をして頂きたい。現実に自衛隊は存在し、殆どの人がその存在を容認し、その仕事に感謝し敬意を払っている。私も隊員にはご苦労様以上の気持ちを持っている。既に集団的自衛権の閣議決定もされている。二千二十年に安倍式改憲を施行などと安倍首相は功を焦る必要は全くない思う

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