駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

勝負は下駄を履くまで

2016年09月12日 | 趣味

               

 さして強くもないヘボ将棋ザル碁のくせに囲碁将棋が好きでNHK杯戦は殆ど欠かさず見ている。観戦するとなるとどちらかに肩入れして見た方が楽しく面白い。いつの間にかどちらかを応援している。よく知らない棋士同士の場合は顔と態度で自然決まる。

 将棋も碁も勿論ゲームそのものが好きなのだが棋士という存在を愛でても居る。大ファンの棋士は片手で余るが、三割の棋士のファンと言って過言ではない、ファンとまでは言えない棋士が三割、よく知らない棋士が三割と言うところだろう。一割は、あまり好きになれないどうも気に食わんという棋士ということになる。

 昨日の将棋NHK杯戦は深浦対先崎だった。どうもが先崎があまり好きでない、今や四十台なのであれこれ評論しても構わないが、十代の頃はこましゃくれた感じで全然可愛くなかった。それが尾を引いている。深浦は長崎佐世保の人で、花村元司の弟子だ。師匠とは似ても似つかないキャラクターだが、苦渋煮え湯を飲まされるような境遇にめげず、前向き沈着冷静恐るべき粘り強さで戦う棋士だ。

 深浦が先崎に振り回されないように戦うと言えば先崎は粘り強く負かしにくい深浦将棋をぎゃふんと言わせると戦う前のインタビューから最高に盛り上がった。将棋は先手の深浦が有利だったのだが、冷静沈着過ぎたか寄せで緩み、先崎にチャンスが生まれ、遂に逆転先崎必勝となったのだが、そこからの深浦の粘りが物凄くついに先崎が間違え、ぎゃふんと言わし損ない再逆転で負けてしまった。

  先崎が負けて良かったと言う気持ちは毛頭ない、一応深浦の肩を持っていたのだが、そんなことより何より素晴らしい勝負を堪能させて貰った。それにしても諦めない深浦の粘り強さを目の当たりにして勝負の取り組み方の意味を考えさせられた。

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