駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

言い逃れの台詞に聞こえる

2017年06月01日 | 政治経済

             

 晴天は長続きせず、昨日から梅雨のような天気が続いている。涼しいようでも歩くと汗ばむ多湿の陽気で、あんまり歓迎しない。

 ヒラリーを嫌った恵まれない人達が選んだトランプが、恵まれない人達のことを考えているかと言えばとんでもない。トランプはアメリカファーストではなくミーファーストの人だ。勿論、ミーに連なるあるいはミー路線で儲かる人達は居るわけで、直ちに潰れることはなさそうだが、任期は全うできないだろう。パリ協定を離脱すればハンディキャップが軽くなるわけで、自国の負担は減り、取り敢えずはアメリカ産業に有利になる。長期的な不都合は全世界で負担することになるわけだが、そんなことはわしゃ知らんその時にはわしゃ居らんということらしい。

 なぜ前川氏の証人喚問が必要ないか理由をお聞かせくださいと聞かれて、「必要ないからだ」と温厚そうに見える竹下氏は、全く子供だましのふざけた返事をした。もし私の医院で職員がそんな返事をすれば問い詰め𠮟責し、最悪の場合辞めてもらうことも有り得る。世の中の常識が通じない政治家が急に増えてきたように見えるが、それだけ世界が抱える不合理が多岐にわたり増加してきたためだろうか。世界の不合理が表面化し軋轢が増す背景には人口増加、科学の進歩、民主主義・・・がありそうだ。なぜ民主主義?、誰もが民主的で豊かな社会を求めると、そうは問屋が卸さなくなる。世界にイマジンではなく理不尽が露呈してきている。この難題は人類の手に余るかもしれない。 

 ちょっと飛躍して問題を大きく捉え過ぎたかもしれない。だからといって、必要ないから必要ないなどと言うふざけた返答を通すわけにはゆかない。必要ないというのは翻訳すると都合が悪いからということで、村夫氏然とした竹下さんの台詞としても、はあそうですかとは聞けない。元はと言えば首相が大袈裟な見栄を切るからだ、蒔いた種は刈り取って戴きたい。

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