アドニス小川カントリー倶楽部3回目。気温28度。そろそろ夏ゴルフっぽくなってきました。
スタートホールで前の組のティショットを見ていたら、4人組のうちのひとり青年の構えも素振りもヘン。明らかに完全な初心者。今日初めてクラブに触ったかのような。
前の3人が打ち終わり最後に彼がドライバーを振る。一度目空振り。二度目、おそらくはシャフトに当たった感じでボールはティグラウンド目の前の植栽の中へ。
うわー、これは大変な組の後ろについちゃったなと思っていたら、事態はそれよりもさらに恐ろしいことに。
1メートルも前に飛ばなかったド初心者の彼をそこに置き去りにして、他の3人を乗せたカートが出発してしまったのです。ありえねーだろ!
ティグラウンド間近の打ちにくい植栽の中で、アイアンでなんとか脱出しようとする彼。が、もちろんボールには当たらず更に悪い場所へ。
これはちょっとまずいなと思って、彼の所まで歩いて行きました。
うしろの皆があなたが前に進むのを待って同じスピードで回るわけにはいかないのだと。もし1,2度振ってうまくいかなかったら諦めてボールを持って歩いて進みなさい。
というようなことを彼に話しました。でも私は彼に怒っていたのではなくて、初心者の青年を一人そこに置いて前に行ってしまった無責任な3人を許し難いと思っていたのです。
その後、前の組の彼は右に左にかけずりまわりながらも、私たちの組が特別に待たされるという場面はありませんでした。
ティグラウンドで一緒になることはありましたが、彼らも彼らの前の組を待ってそこにいるようで、特に前と間隔を空けてはいない感じ。
なので私たちも、最初はハラハラ見守っていましたが途中からは自分たちのゴルフを楽しんでいました。
後半がスタートして、打ち下ろしのミドルで再び彼が打つのを見て驚きました。ボールはきれいな軌道でしっかりと前に飛んでいるのです。
もちろんまだまだチョロや空振りもあるようですが、それでもちゃんと飛ぶ時がけっこうある。初めてのゴルフの最初の9ホールをやっているうちに、彼は上達しているようなのでした。
最後の方のホールで彼がドライバーを打つのを斜め後ろから見ていました。カシン!とけっこういい音がしてボールは力強く前に飛び出していきました。思わず「ナスショット!」。
私の人生最初のラウンドを思い出しました。1年間のゴルフレッスンを経てのデビューでしたが、ほぼ全部のショットはゴロでした。ボールの30cm前の芝を掘りました。
ドライバーなんて使うようになったのは何ラウンドもしてからです。それでも全然当たらなかった。私と彼の違いを考えると胸が切なくなりました。仕方のないことだけど。
彼の人生初のゴルフは、散々なスタートだったけど最後にはそれほどひどい思い出にならなかったであろうことが救いでした。きっとゴルフが面白いと思っているはず。
がんばれ若者。そんな私は、彼が超えたであろう崖越えのショットで力み過ぎて2球続けてシャンク。はああああ。がんばるのは私です。
カートの落下は防ぐけど、ボールを止めてくれるつもりはほとんどなさそうな木の杭。ネット張ってほしいわ~。