ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

ソロモンの偽証

2018年02月21日 | 映画とテレビ
ネタバレはありませんが映画を見ての個人的な感想なので見てない人は読まない方がいいと思います。






ソロモンの偽証。2012年に上梓された宮部みゆきの推理小説を2015年に映画化。小説は三部作で合計2,200ページの長編であるが映画も前後篇合わせて4時間半という大作。
Rさんが原作を読んで面白いと思っていて先日NHK-BSで放送された物を録画していました。暗い話だという予想はあったのでこわごわ見始めましたが、とんでもない。抜群に面白かったです。
前編2時間は文句なしに面白い。クラスメイトの死体を発見してから、真実を求めて無謀とも思える学校内裁判を提案し実現にこぎつけるまで、一瞬の緩みもなく画面に釘付け。
後半では前編で巻かれていたたくさんの謎が、次々明らかになる新事実によって回収されて行く過程がすごい。やはり2時間圧倒されっぱなし。
最後の20分くらいから物語の終着点が見えてくるのですが、実はその終着点というのが残念なことに見ていてちょっと理解し難い。
メインの登場人物のキャラクターや周辺環境、それぞれの関係性といったところが、おそらくは充分に説明しきれていないためと想像するのですが、
でもそれを余さず描いているとおそらくさらにあと2時間程度はかかりそうな気もするので、やはりこれくらいが限界だったのかもしれないな。
原作を読んでいたRさんは私が知らない多くの事実を原作から得ていたので私のように納得しがたいということはなかったよう。
でも原作を読んで先がどうなるのかわかっていれば、私が終盤直前まで手に汗握りながら見ていたあの濃厚な4時間は体験できない訳で、、、、
映画を見る前に原作を読むかどうか、これは永遠の悩みどころですね。
ともあれ私はこの映画でとても充実した時間を過ごしました。それは大事なこと。満足です。お薦めします。映画を見る前にぶ厚い6冊の原作を読むかどうかは個人の判断で。
豊子すげえよ。
コメント
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