小石川周辺はとても崖が多いです。半径1kmくらいの範囲に台地がたくさんありますからね。ここなんかも代表的な「崖」。後楽園駅出てすぐの小石川台地の末端です。
このほぼ垂直の石垣を補強する工事が行われています。
この辺りを見るとやっていることがよく分かりますね。写真の左側が明治の末から昭和の初期と推測される布積みの石垣。
この石垣に直径20cmくらいの穴を壁面にほぼ垂直にかなり深く掘って、そこに固まるとすごく強度のある液体を流し込んで固めます。これが地中の支柱になります。
それが固まったら写真右側のような石垣風の模様のついた正方形のパネルを表面に取り付けます。中央部でさきほどの支柱に連結して擁壁を外側から押さえます。
古い石垣。整然としていてきれいですが横一直線の並びは構造的には弱いとされています。それでも100年くらい?もっているんだから立派。
補強された擁壁。石垣はこのパネルの下にそのまま埋まっています。
文京区ではこれと同じような工事を至る所で行っています。これは丸ノ内線の茗荷谷駅の手前の「切り通し」と呼んでいる場所。
大地震対策かな。かなり優先度が高いようなので実はけっこう危険だったのかも。これよりももっと高い崖がこの界隈至る所に残っているのでまだまだ大変そうです。
前にこのブログで紹介した崖の日記から。そうそうこういうやつ。
こういうところもそのうち工事するのかな。安全のためにがんばってくれているので言いにくいんですが、味のある風景が変わってしまうので正直いうとちと寂しい。
今のうちに文京区崖写真集を作っておこうかな。