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自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

もうひとつの土曜日

2006-09-26 10:42:40 | Weblog
もうひとつの土曜日             2006-09-26

聴写と言う言葉が有ります。発音はテインシュエなんですが、
これは中国語で聴き書き取りテストのことを意味します。私が
7,8月に散々お世話になったものですが、これは外国語の勉強
には欠かせません。私が学校を卒業して、英語の勉強を始めた
時も毎回これをしていました。もう40年以上も昔のことですが。

私もこれを生徒にして貰います。私が大きな声でゆっくりと、
文章を2回読みます。生徒はこれを聞き取って書きます。意味
が取れない時は仮名でも良いことにしてあります。2問出すよ
うにしています。1問は教科書で勉強した中から、2問目は、何
が出るか不明、つまり、私が題材を適当に選びます。但し教科
書からの題材は、記述を教科書とちょっと変えます。

例えば教科書が「忙しくて忙しくて、だれでもいいから一人で
も多くの人に手伝ってもらいたい。そんなとき、日本語では
『猫の手も借りたいほどだ』とたとえて言います。」となって
います。

これを、私が出題するときに、「とても忙しくて、だれでも
いいから手伝ってほしいときに、日本の例えで、『猫の手も
借りたい』と言います」とします。これが第一問。

第二問「子供の頃君が夢みてたもの、かなえることなど でき
ないかもしれない。ただいつもそばに居て手を貸してあげよう。
受け取って欲しいこの指輪を。」

この2問共、完璧に書き取った生徒が、80人中、一人居ました。
3文字の間違いだと、10人程居ます。どんどん増えてくれば、
教師としては嬉しい限りですが・・

2問目について、あるクラスで「先生これは何ですか?先生の
詩ですか?」との質問が出ましたので、これは日本の歌手浜田
省吾の歌、『もうひとつの土曜日』です。作詞は彼ですと答え
ると、その歌を聴きたいとのことでした。今週になって、別の
クラスで(このクラスの進行が一番早いので)『もうひとつの
土曜日』を聴いてもらいました。聴写の採点を生徒に返した
直後にです。

  昨夜(ゆうべ)眠れずに泣いていたんだろ
  彼からの電話待ち続けて
  テーブルの向こうで君は笑うけど
  瞳ふちどる悲しみの影

中国でこの曲が流れるのは、きっと初めてでしょう(私の部屋
以外で)。皆静かに聞き入っていました。曲が終わると、一人
の女子生徒がふーっと立ち上がり、先生もう一度聞かせてくだ
さいと訴えるような目で言いました。授業中に、はましょう2回
はどうかと思いましたので、CDを貸してあげるから自分で聞き
なさいと言いました。良い曲です。よし、次回は山達にしたろ。


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