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今週の日曜美術館は、尾形光琳の"紅白梅図屏風"で描かれている水流を科学
調査したそうで水流は銀箔だったという特集でした。
この作品は、熱海のMOA美術館に所蔵されています。この技法を解明しようと2
009年から科学調査をしてきました。調査は東京理科大学のグループで100
0倍まで拡大できるデジタル顕微鏡やX線を使った素材を分析する装置などを使
っているそうです。これまでの背景の金地が金箔だったことが分かったそうです。
金を塗った金泥と比べると繊維を覆うように広がっていることが分かったそう
です。今回は真ん中の水流が本当は何で描いたのか?従来は青で描いていたもの
が何故黒いのか、変色したのかが謎だったそうです。従来2つの説があったそう
で1つは、黄色い紙の地の上に描かれていて、そこに水流の形の型紙を貼り、
その上から黒い墨で塗って、その後型紙をはずし型紙の文様が黄色として残っ
たものだと言うものです。もう1つの説は水流全体にまず銀箔を貼り、そこの
文様のところだけに膠水で描きます。次に水流全体に硫黄の粉を直接かけるか、
硫黄をいぶします。硫黄は銀を黒くする効果があります。そして膠水のところ
だけ黄色く残るというものです。
今回はX線の機械で銀の波長を測定し屏風と比較して見ると銀であることが
分かったのでした。そのため2つ目の説が正しかったということです。
今回は番組で日本画家の森山知己さんがこの屏風の再現に挑戦します。最初
に水流部分を始めます。台紙の和紙に膠を塗ってそこに銀箔を貼っていきます。
今回の銀箔はとても薄いようで緊張したそうです。江戸時代銀箔を手で打って
いたそうですが、現在は機械で打つそうです。それでも拍打師という専門家
がいるんですね。5時間かけて銀箔を貼り終えました。
この森山さんのサポートを吉備国際大学の馬場教授がしています。銀と硫黄で
どうやったら黒くなるのか実験をしています。どのようなマスキングをすると
最も近くなるのか着物の染色に使われるこんにゃく糊、大豆のしぼり汁、
和紙のにじみ止めに使うどうさ、接着剤に使う膠の4つを使いました。この中
でどうさが最も良い結果が出ました。これで型紙を使わなくても筆でシャープ
な線を描くことが出来ました。
そして銀箔を硫黄で黒くするところまで来ました。光琳がどうやって硫黄を
使ったのかわかりません。今回は直接硫黄の粉をかけました。段階的にちょ
っとずつかけたりということで試しながらやりました。そして3日後美しく黒
くコントラストを見せることが出来ました。本当に手間のかかる作業ですが感動
ですね。これは見ごたえありました。
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