アート日記

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美の巨人たち「フランシスコ・ゴヤ」特集アート日記

2011-11-20 20:06:21 | 美術館訪問

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今週の美の巨人たちは、プラド美術館に所蔵されている"着衣のマハ"が今日の

1枚です。現在企画展のために日本に来ています。その対となるのが"裸のマハ"

で、こちらは絵画史上最高の裸体画と呼ばれる作品です。

今日の1枚の"着衣のマハ"は40年ぶりの来日で、縦95センチ、横190センチ

の画面野中に等身大の女性が描かれています。暗く沈んだ背景で緑色の長椅子の上に

マハが横たわっています。マハとは小粋な女性という意味だそうです。顔の描き方が

"裸のマハ"に比べてぐっと前に押し出されて描かれています。この女性の全てを

観たいと思った人は"裸のマハ"で観ることができます。

この絵のモデルはアルバ女公爵と呼ばれています。ゴヤのパトロンでもあり愛人

だったそうです。スペイン一の美貌と富、名誉を持っていて時の王妃も妬んでいた

ほど社交界でも花形だったそうです。現在でもアルバ家のマドリッドの邸宅は王宮

にも匹敵するのだそうです。アルバ家はスペイン帝国建国の際に数々の戦争で武勲

を上げた一族だったそうです。多くの勲章を授けられたスペインでも指折りの貴族

で大英帝国の女王がアルバ家の一族に頭を下げたこともあると言われているそうです。

1799年フランスのゴヤはスペインお王家の主席宮廷画家に選ばれました。そこで

カルロス4世の家族を描きました。するごい観察眼で描かれています。その人生絶頂期

に今回の2枚も描かれました。しかし決して宮廷画家としてばれてはまずい作品だった

のだそうです。

彼は、1746年にアラゴン地方フエンデトートスの倹しいメッキ職人の家に生まれまし

た。宮殿画家の妹と結婚で出世の足がかりを作り、タペストリーを描き、更に肖像画

の仕事で名前を売っていったのでした。そして43歳で宮廷画家に選ばれたのでした。

ところが46歳で原因不明の病に冒され聴覚を失ったのでした。その代わりに人間の

深い観察力を得ることになったそうです。

そんな時に出会ったのがアルバ女公爵でした。そして描いたのが"黒衣のアルバ女公爵"

という肖像画です。この絵からは二人が男女の関係にあったことがほのめかされています。

その後も何枚もプライベートの様子を描いています。そして肖像画を完成させた17

97年に"裸のマハ"も完成させています。当時のスペインで裸体を描くことは危険な

時期でした。なので依頼者は時の首相マヌエル・ゴドイだったそうです。25歳で首相

に任命されたのですが実権は王妃マリア・ルイサが握っていたのだそうです。

1802年にアルバ女公爵が亡くなりました。謎の死だったそうです。王妃と首相で

毒殺したとも言われているそうです。その3年後に描かれたのが"着衣のマハ"だそう

です。首相のゴドイもゴヤのパトロンだったそうで、熱狂的な絵画コレクターで1000

点もの作品を飾っていたそうです。ここに"着衣のマハ"も"裸のマハ"も飾られて

いたのだそうです。実はこの首相は一時期アルバ女公爵とも付き合っていて更に愛人が

別にいたそうです。この絵の肖像は実はこの愛人がモデルという説もあるのだそうです。

それでは何故"着衣のマハ"をわざわざ描いたのでしょうか?"裸のマハ"の存在を

隠すためでしょうか?実は"裸のマハ"は頸がありません。一方で"着衣のマハ"は

生き生きと首から上が描かれています。

1808年"着衣のマハ"が描かれた3年後、アランフェスの離宮で国王カルロス4世に

対して息子フェルナンド7世によるクーデターが起きました。その後ゴドイは逮捕され

その時に2枚のマハの絵が見つかったのでした。ゴヤは女性の裸体を描いたことで宗教

裁判にかけられましたが誰を描いたのか?誰のために描いたのか?マハとは何なのか?

について語らなかったのだそうです。

1945年11月17日にアルバ家の当主はアルバ女公爵の墓を掘り起こし彼女の体格

からモデルは彼女ではないことを証明しようとしたそうですが、両足は折られ、左足首

は紛失していたそうです。

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着衣のマハ 美の巨人たち アランフェス フェルナンド スペイン帝国 マドリッド プラド美術館 フランシスコ
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