美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

日本画の制作

2009-06-16 13:46:05 | お知らせ


6月9日から7月10日の約1ヶ月間に渡り、
日本画の集中授業が行われています。
制作には専門的な知識と技術が必要なため、
青森市在住の日本画家、小野定先生に指導して頂いています。



日本画は「岩絵の具」を「膠」で溶き、「麻紙」に描きます。



岩絵の具は鉱石を砕いた色の粉で、天然と人工の物があります。



粒子の大きさによって分けられ、粒子の違うものは混色できません。



膠は動物から抽出したゼラチンで、絵の具を定着させる働きがあります。



棒状に固めた膠を湯煎して溶かして使い、
温度は人肌(36℃)くらいに保ちます。



これを岩絵の具と混ぜて描きます。



日本画で使う白は、カキの貝殻で作ったもので、
胡粉(ごふん)と呼ばれます。
すり鉢で細かく潰し、膠で溶いて使います。



その際、百たたきと呼ばれる、
膠と胡粉を馴染ませるための作業をしたり、
アクを抜いたりします。



このように日本画は、手間のかかる作業が多いのですが、
高校で岩絵の具を使った授業を行うのは全国でも珍しく、
貴重な経験になっています。

art@kodai2-h.ed.jp

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