美術コースブログ

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日本画講習

2012-06-23 21:54:39 | 授業・作品

6月5日から7月6日の約1ヶ月間に渡り、日本画の集中授業が行われています。
制作には専門的な知識と技術が必要なため、青森市在住の日本画家、小野定先生に指導して頂いています。


 

日本画で扱う絵の具は「岩絵具」です。
岩を砕き、サラサラした砂のような状態で薬瓶に入っています。
これだと紙に定着しませんので「膠(にかわ)」が登場します。
そもそも絵の具は顔料とのりで出来ているので膠はのりの役割となるのです。

岩絵具と膠を指で混ぜ、お湯で溶いて初めて絵具の完成です。
全ての工程で手間ひまが掛かります。
じっくり腰を据えて作業を行うことは気持ちが落ち着いて良いものです。

1年生はスルメと野菜を描きます。
乾き物のスルメとみずみずしくツヤのある野菜を描き分けます。

 

2年生は中型の鉢植えや切り花。枝分かれの様子など性格に描きます。

 

3年生はスケッチ実習先の舘鼻漁港の様子や、より複雑なモチーフを描きます。

3年生は更に技法が本格的となります。箔を使用したマチエールを背景に使います。

次回更新は完成作品を掲載する予定です、お待ちください。


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