美術コースブログ

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青森県立美術館「種差ーよみがえれ 浜の記憶」展見学 

2013-09-04 11:06:44 | お知らせ

 

8月29日(木)、美術コース全学年で青森県立美術館で開催している企画展「三陸復興国立公園指定記念 種差-よみがえれ 浜の記憶」と常設展を見学しました。


 

 本展の展示説明を受けた後、地下の展示室へ。1年生の中には青森県立美術館は初めてという人もおり、「アレコ」の迫力や館内の雰囲気に感動していました。

 今年5月、「三陸復興国立公園」に指定された青森県八戸市の種差海岸は、画家や小説家、詩人など多くの芸術家をひきつけてきた名勝地です。本展では、種差を愛した鳥瞰図絵師・吉田初三郎やこの地を舞台に傑作『道』を生み出した日本画家・東山魁夷など、ゆかりの美術家の名品や、縄文土器、仏像といった地域の文化財を展示し、種差という場所に宿る記憶を浮かび上がらせています。また、一昨年、東日本大震災で被害をうけたこの地の文化を次世代へとつなげる現代アートの形を探る展覧会になっています。

 


<展覧会の感想>

・リチャード・ロング「津波の断想」は、最初に目に入ってから別の展示室にいくまでずっと頭に残っていました。その前を通る度にいつの間にか足が止まっていて、その絵を見つめていました。何故かはよく分かりません。でも、そこまで人を惹きつけられるというのはすごいと思います。(1年)

・種差海岸の岩の描き方や、海の表現は近くで見ると軽く色づいていたり、ただ線を描いたように見えるのに遠くから見ると、写真のように素晴らしかったです。普段美術の授業でも、全体感が大事と言われますが、「これが、全体感というものなんだな」と改めて実感しました。(1年)

・美術館見学では毎回ショックを受けますが、今回は常設展の今井康治さんのガラス作品でした。ガラスとは思えないくらい構造がなめらかで繊細な絵の具のタッチが美しかったです。佐野ぬいさんの青の作品を観ることができたのも良かったです。青といえば種差海岸の「道」の青、津波の青など今回様々な青が印象的でした。(2年)

・東山魁夷の「道」は、描くにつれて段々と道以外のものが減っていき、灯台も無いところがさすがだなと思いました。私だったら灯台は描いてしまうと思います。あれほど、「道」をクローズアップするのはすごいことだと感じました。これからの制作に生かしたいと思います。(3年)

・今回の展覧会での笹岡啓子さんの写真はもっと種差を見てみようとさらに感じた作品でもありました。冬の種差やそこへ訪れる人、知っていた場所が知らない場所のような不思議な感じがしました。(3年)

 


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