昨日は事務局に行ってイベントの後片付け。
それぞれの日の入場者数やパンフの販売数などを確認したあと、会場で回収したアンケートにざっと目を通しました。
- 大阪以外から来てくれたひとが多いこと。
- 社会人の方が少なからず来ていたこと。
- 「大いなるリハーサル」については、字幕の要望が多かったこと。
- 二日目の冷房が強すぎたこと。
- ゲストの方々のトーク、講演、ライブが好評だったこと。
- お目当ての作品としては、『ある抽象的リアリストの肖像』、『シュトックハウゼン』、『セシル・テイラー』がトップ3だが、実際に見てよかった作品としては『ヘルマン・シェルヘン』が大健闘していたこと。
- 今回のような上映会の継続希望があること。
などがアンケートによってわかりました。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。
簡単にコメントすると:
今回は大阪と京都を中心にかなり広い範囲にチラシを配布しました。本当は神戸にも重点的に配布したかったのですが、神戸アートビレッジセンター以外、どこに置いたらよいのかわからぬままに準備期間が過ぎてしまいました。神戸ならどんな場所があるんでしょうね? もし知っている方がいらっしゃいましたら、教えてください。
社会人の方がたくさんいらしていたのは、大変心強いです。学生のあいだだけでなく、むしろ学校を出たあとも働きながらアートに関わることができるのが、本当の豊かな社会だと思います。船場アートカフェでは、さまざまな企画を通して、日々の生活のなかに「気づき」をもたらし、人や場所とのあらたな関係を作り出す端緒になるようなアートとの関わりを探求しています。8月から始まる
ジャワのガムラン講座や本作りのワークショップでは、じっさいに作る楽しさを体験できますので、興味がおありの方はぜひ参加してみてください。(しかも、ほとんどのイベントは無料です!)
字幕の要望があるだろうことは上映前からわかっていましたが、予算などの関係でそれができないことも明白でした。そこですこしでもその要望に応えるために、パンフに「発言集」を掲載しました。これは船場アートカフェのオリジナル・コンテンツです。とくに語りの多い『ヴァレーズ』については重要発言を網羅しましたので、そちらを読んでもらえればと思います。
冷房の件は、確かに二日目は強すぎました。ご指摘を受けて三日目は弱めに設定しました。
ゲストのお三方にたいしては、感謝の一言です。正直なところ、ゲストの方々の発言・考察・演奏が、三日間を通して相互にこれほど見事な反響を生み出すことになるとは、主催者の私も予想していませんでした。今回のイベントが単なる上映会以上の体験になったとすれば、それはゲストの方々が主催者のぼんやりとした構想を明敏に察知し、それに形を与えてくださったからだと思います。
『ヘルマン・シェルヘン』の人気は、個人的には嬉しい限りです。おそらく今回上映された作品中、最も地味ですが、とても感動的な作品ですから。
今後もどんなテーマになるかはわかりませんが、上映会を行っていきたいと思います。そのさいはぜひまたいらしてください。(T)