カーテン越しの今朝の光

2017-07-11 | 日記

  

今日もまた暑い一日が始まりそうな気配である。家の温度計で8時現在、もう27度になっている。昨夜は寝苦しい一夜だった。ずっと夢を見ていたような気もするし、でも、ずっと眠っていたような気もするし、ヘンな夜だった。吉田一穂 (1898-1973) の詩に、

   胸に遥かな鼓動を谺(かへ)して、現(うつつ)となく展ける海景(けしき)

   水脈(みお)に揺蕩(たゆた)ふ臨終の、人は水底(みなぞこ)の薄明に諦めて静謐(しづけ)き御身 …

というのがあるが、昨夜は実に「水脈にたゆたふ臨終」であり、「水底の薄明」の中で、だった。そして僕の胸は「遥かな鼓動」の谺(こだま)ではなくて、単に動悸がするばかりなのであった。年も年なので … 。ああ、嗚呼、嗟々 … 、なんていう言葉が古い日本語の翻訳詩に出てくるが、実にこれである。詩は

   空翺(ゆ)く鳥の唄は哀しい。

と続いている。「翺」は、鳥が翼を上下して空をかけるという意味。ちなみに「翔」は翼を張って動かざるをいう、とあった。大正六年刊の上田万年他著『大字典』に出ていたことである。

 

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