個展から⑤

2017-04-19 | 日記

          

左のオブジェ作品は河原の藪の中に見つけた、頭部(?)の真ん中が腐食して欠損した自転車のサドル。レンガの欠片に傾くままに立たせたもので、ピカソ (1881-1973) の彫刻作品にサドルを使った名作がある。先日のブログにこの作品を掲載したが、今日は他の作品との2点のコントラストで掲載して見た。右に掛かる作品は、骨董屋で見つけた分厚い版木を、額縁に見立てた箱に入れて飾った。版木はブルーのインクがまぶしてあった。従って、これらの作品は、と言うよりこれらの物体は昔日の “面影” である。今となっては “見る影” もないのである。僕は、これらの “影” に光を当てるのである、これらの埋没への夢を起して彼らにははなはだ迷惑だろうが。

        陽の眼を知らぬ原始林の 

        幾日幾夜の旅の間

        わたくし 熟練な未知境の探検者は 

        たゞふかぶかと頭上に生い伏した闊葉の

        思ひつめた吐息を聴いたのみだ。

        ただ蹠(あなうら)に踏む湿潤な苔類の

        ひたむきな情欲を感じたのみだ。 (『富永太郎詩集』より「原始林の縁辺に於ける探検者」の一部)

 

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