飛行機雲

2017-01-30 | 日記

     

1月28日土曜日の晴れた夕方の空に、一すじのラインが引かれた。光る西の彼方へ、飛行機の航跡は消えて行った。夕方、いい天気になったから外に出て深呼吸をして、この空を写した。雪に冷やされた空気が僕の眼を啓くのである。しかし、ひと日、折角の青い空と桃色の雲が夕闇に暮れて行った。幸福に似た悔恨のように…または充たされた別離のように…。それで、このシーンはもう二日前のものになってしまった。

ところで、僕の家の玄関には、もう何日も何日も赤い南天と白い南天が薄茶色のガラスのピッチャーに活けてある。赤い南天の実は、白い冬には一個の明かりである。それは僕の、落葉の堆積の埋火の黄昏の恋歌のようでもある。雪国の雪の中の憂愁は、季節の憧憬の陰りであるが、ひとつひとつの小さな赤い実の存在は僕のファンタジーである。

 

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