当画廊に鎮座するベートーベン ( 1770-1827 ) 。 “ めくら娘に月の光を教えたはシュバちゃんかベトちゃんか ” だったかどうだったか、中原中也 ( 1907-1937 ) の詩にあったナ、と思う。シュバちゃんとはシューベルトのこと。ムーンライトセレナーデ、いつ聴いても美しい音楽である。こういうメロディーがベートーベンの脳髄に入っていたんですね、どこからこういうものが生れてくるんだろうか。どんなアタマをしてたんだろうね、と思う。 しかしベトちゃんは晩年にはぜんぜん耳が聴こえなくなっていたし、シングルだった。ベトちゃんのなぐさめは、自身の脳内を流れる小川のような月の光のような、涙に満ちた恋人の追憶のように奏でるメロディーだったんだろうか。学生の頃、僕はベートーベンがなぐさめだった。もう余りにも遠い、霞のかかるセピアの思い出になった。このベトちゃん像はそうした二度と取り返しのつかない時代のなぐさめの形見である。
例の原さんに花火を招待され、今夜は原さんの山小屋にお世話になってます。
話好きの原さんと止めどなく歓談しました。
酒井さんも話題に上りました。
酒井さんが他人に感じられなくなった一日でした。
おやすみなさい。
最近、原社長さんにはご無沙汰していますが、お元気そうですね。花火の招待、それは良かったですね!
いつか機会がありましたら、ギャラリーにもお立ち寄り下さい。お会いできたら、どんな話をするんでしょうかね(笑)。