清音を聴く

2017-06-15 | 日記

       

夕方、草取りをしたという竹藪を見に行った。同級生のその家は谷川の清流が流れるほとりにあるから、川の流れる音が心地いいのだった。竹の直立する姿を見ていると、水の流れが竹の筒を通って聴こえてくるようなそういう錯覚を覚えるくらいに、流れは夕景と混然するのだった。帰りにはおみやげをもらった。僕が行く前に収穫したというネギと、サツマイモの煮物と蕗の煮物を丁寧に新聞紙に包んでくれた。今日も天気のいい日だった。

       よきひとよ、はかなからずや  うつくしきなれが乳ぶさも

       いとあまきそのくちびるも   手をとりて泣けるちかひも

       わがけふのかかるなげきも   うつり香の明日はきえつつ

       めぐりあふ後さへ知らず    よきひとよ、地上のものは

       切なくもはかなからずや。 ( 佐藤春夫著『 殉情詩集 』より「よきひとよ」)

 

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