美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

総会および懇親会の報告

2010-08-25 16:08:29 | Weblog
暑い中、総会および懇親会にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
初めての方や1回目のプロジェクトから参加している人、理事などこの会への興味や関心が高い方々にお集りいただき充実した会になりました。第1回目から3回目の寄贈プロジェクトに選定させていただいた作品の作家さん3人も勢揃いした贅沢な会になりました。
意見交換会では活発かつ建設的な意見が次々に飛び出し、この会への期待が高いことが伺え、これを踏まえて、さらに進化していきたいと考えています。



1.日時:2010年8月17日(火)19:00-20:00 総会 20:00-22:00 懇親会
2.場所:アートコートギャラリー(大阪市北区天満橋1-8-5)
3.議題:第2回、第3回寄贈プロジェクトの報告と新規プロジェクト意見交換会
4.参加者:合計 29名。ゲスト:第1回寄贈プロジェクト作品の藤本由紀夫氏、第2回作品の栗田宏一氏、第3回作品の伊庭靖子氏。
5.資料:第2回プロジェクト報告書、「美術館にアートを贈る会」これまでの経緯


6.議事内容:

1) 第2回寄贈プロジェクト報告
* 2007年11月に和歌山県立近代美術館で開催された「森のなかで」展出展作品の中から、寄贈作品を選定。栗田宏一「ソイル・ライブラリー/和歌山」に決定。
* 2008年1月から募金活動を開始。募金活動中に、作品展示やアーティストトークを行い2010年3月に目標額を寄贈者92名、323口で達成した。7月7日に贈呈式を和歌山県立近代美術館にて行った。
* 栗田宏一氏よりのひとことメッセージをいただいた。

「なぜ土を集めはじめたのかというと、自分の足下すらしっかり見ていなかった自分自身に気づいたことから始まった。100の土を集めたころから『これは奥深そうだぞ』と思い始め、1000を集めた頃から、『あ、これは人にあまり言わないでやってみよう、もう少しやってみたら面白いぞ』1万を越えたあたりで、『自然界への畏敬の念みたいなものが実感できた。ほんとに美しくて、一人で見るのはもったいない、人に見せて驚かせたい』となってきた。
お見せしたら、美術関係者だけというよりもむしろ、子どもたちもすごく喜んでくれて、やがていま生きている人間だけが見て喜んでいるだけでなくて、もっと100年後や200年後の子どもたちに見せたい、とだんだん欲が出た。自分で残すこともできるが、こういう形で残れば、ぼくが死んでも次の世代に残って行くというのはすごいことだと思う。まずそれを感謝している。美術館で取り上げられたこと、その中で会の人たちが選んでくれたこと、それをさらに面白いと言って寄付してくださったこと、みんなの円がつながって大きい輪になって、その真ん中にぽつんと作品がある。関わった人皆さんに感謝したい。ありがとう」

2) 第3回プロジェクトの進行状況

* 2009年7月に伊庭靖子さんの作品を寄贈作品に選定。募金活動を開始。滋賀県立近代美術館にて、作品特別鑑賞会やアーティストトークを行っている。
* 2010年7月現在、32名、101口の寄贈が集まっている。目標の半分を達成。
* 滋賀県立近代美術館の山本淳夫さんよりひとこと。

「伊庭さんの作品を寄贈作品として選んだいただき感謝している。2007年に開催した『ダイアローグ』という展覧会で展示された作品のひとつ。滋賀という地域に何らかの関わりを持つ4人の平面作家が、それぞれの自作と本館コレクションとの対話を試みた。所蔵したいが予算がない状況の中で、この会に相談したところ人肌脱いでくださった。ありがたい。地元の人たちを喚起するよう、これからも目標額に向けて努力を続けたい」

3) 新規プロジェクトなどについての意見交換会

*参加者からの意見(抜粋)
・ 間口をもう少し広げてみてはどうか。一般的な人を巻き込むようにするとよいのでは。開いていない感じがする。
・ 広報の方法として、新聞を積極的に活用してはどうか。いまは知り合いから聞くしかない。
・ 知られていないことが問題。
・ 子どもや孫、あるいは誰かの名前で参加するのもありか。長く名前が残っていく。
・ 郊外型美術館は参加しにくい。
・ 前回、作家さんから制作過程や思いを直接聞けたことが面白かった。現代美術の感じ方、捉え方は自由と思ってきたが、作家の話を聞くとますますなるほどと思った。話を聞いて寄贈する意味がわかった。
・ 主体を寄贈した美術館に通う人にするとよいのではないか。
・ たとえば、ロンドンの美術館など、ほとんど行けないようなところの人たちに見てもらいたいというやり方もあるのではないか。
・ ロンドンのあの美術館に贈ろう!夢がある。モチベーションがあがる。
・ この会自体がパフォーマンスアートだと思って参加した。美術館、作家、寄贈者の微妙な力関係の中にある。「品」を保つのか、「お金」を集めるのか。
・ 1口5000円が、会の趣旨を理解すると安いと思った。作品であればどんなに小さくても1万円はする。会の趣旨の伝わり方が大事なのではないか。作家の作品への関わり方。制作途中から関わって行くのもあるかも。
・ 1回目から参加しているが3回もプロジェクトが続いてくると、作品の選び方のコンセプトもわかりやすくなってきた。作品にとって収まるべき美術館になってきた。作品の新しい所有の仕方とか、関わり方とかを提案できるとよいと思う。
・ 寄贈先がどう意味付けしてどう所有し続けるのか。寄贈者と美術館と作品の新しい関係性が生まれるとよい。

4) まとめ
・ 情報発信の仕方、間口の広げ方、作家との関わり方、美術館との関わり方を考える。
・ プロジェクトは同時進行でいきたいので新規プロジェクトがあれば提案してほしい。



司会進行:松本ひとみ
記録:奥村恵美子
ジャンル:
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