美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

新規プロジェクト検討会のご報告

2011-12-24 16:21:46 | Weblog
新規プロジェクト検討会のご報告

日時:2011年11月21日(月)19:00〜20:30
場所:アートコートギャラリー
寄贈候補作品:作家・今村源さんの作品「カイテン・つくえ」と「キセイ・ひと」の2作品
寄贈希望先:伊丹市立美術館
プレゼンテーター:伊丹市立美術館・学芸員 藤巻和恵さん


藤巻さんに、次の2項目を中心にお話いただきました。

◎候補作品について
◎作家と美術館の関係について

候補の2作品は2006年に伊丹市立美術館にて開催された、個展「今村源展・連菌術」の出品作です。
展覧会担当学芸員の藤巻さんが今村さんのアトリエを訪問した際、今村さんはキノコの世界や地下の見えない世界に興味があることを話しました。藤巻さんには伊丹市立美術館の迷路のような建物と、今村さんの興味のある世界がオーバーラップして見えたために、今村さんに建物の構造を活かした展覧会を依頼。
同展は伊丹市立美術館の建物や庭、さらには隣り合う施設(古い酒蔵)にも展示が広がる、今村さんの作品と空間が連携した展覧会となりました。
現在、同館は出展作品「ダイブ・2」を収蔵していますが、今回の候補作品「キセイ・ひと」と「カイテン・つくえ」はその作品と合わせて、同展を象徴する作品です。

続いての意見交換会では、以下について協議されました。

◎伊丹市立美術館の現状、地域と美術館の関係。
◎寄贈活動への美術館の協力。
◎寄贈後の作品展示。
このほか、
◎今回の候補作品以外の作品を検討出来ないか?
◎作家の今村源さん自身の考えを聞いてみたい。
という意見もありました。

伊丹市立美術館と今村源作品との関係の深さや、寄贈の必要性を今回の検討会で知ることが出来ました。
これからさらに今村さん、伊丹市立美術館と協議を進めていく予定です。
お忙しい中お集まりいただいた皆様、プレゼンテーターの伊丹市立美術館・学芸員 藤巻和恵さん、ありがとうございました。

後日、検討会について、今村源さんに報告しました。
今村さんから「こういった機会が与えられることを大変嬉しく思っています。
関係の皆様に、感謝しております。よろしくお伝えください。」との言葉と今後の寄贈プロジェクト実施のための当会活動に協力のお約束もいただきましたことを申し添えます。
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伊庭靖子さんが滋賀県文化奨励賞を受賞!

2011-11-17 07:52:30 | Weblog
 美術館にアートを贈る会の第3弾寄贈プロジェクトの作家伊庭靖子さんがこのたび、平成23年度の滋賀県文化奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
 この賞は、滋賀県の文化の高揚に貢献し、その功績が顕著な人たちに贈られます。その中で文化奨励賞は、多年(おおむね10年)にわたり優秀な作品を発表するなど文化活動において優れた成績をあげ、その活動において将来を期待される個人または団体に贈られます。伊庭さんは芸術文化(美術)部門で受賞されました。
 美術館にアートを贈る会の寄贈プロジェクトも一役かったかもしれないと思うととても嬉しいです。
 伊庭さんのこれからの益々のご活躍を応援しています。

http://www.pref.shiga.jp/c/kemmin-s/bunkasho/bunkasho.html
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新規プロジェクト検討会のご案内

2011-10-25 14:22:54 | Weblog
《第4回寄贈プロジェクト検討会のご案内》

秋色もいよいよ濃くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
日頃は当会活動につきまして、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

さてお待たせしています、新規プロジェクトの検討会開催のお知らせです。

今回の寄贈候補作品は「作家・今村源さん」の2作品、
寄贈先美術館として兵庫県の「伊丹市立美術館」が候補に挙りました。

検討会には伊丹市立美術館学芸員・藤巻和恵さんをゲストに招き、作家・作品について、美術館と作品との関係も含めプレゼンテーションをしていただきます。

その後の意見交換会では、皆さんの忌憚のないご意見を頂戴し、反映したいと考えております。
新規プロジェクトについてご相談申し上げたく、皆様のご参加をお待ちしております!

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第4回寄贈プロジェクト検討会

日時:2011年11月21日(月)19:00〜20:30

会場:アートコートギャラリー

〒530-0042 大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F
http://www.artcourtgallery.com/access.html

参加費:無料

〈タイムスケジュール〉

18:30〜受付

19:00〜開始

19:10〜プレゼンテーション(伊丹市立美術館学芸員・藤巻和恵様より)

19:30〜意見交換会

20:30〜終了

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お申し込み方法: info@art-okuru.orgまで、

お名前と参加ご希望の旨をお知らせください。

(同伴者がある場合、その方のお名前もお願い致します。)

申し込み締め切り:2011年11月15日(火)
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総会及び懇親会(2011.6.18)のご報告

2011-08-07 11:29:56 | Weblog
美術館にアートを贈る会 総会及び懇親会のご報告

《日時》2011年6月18日(土)総会18:00-19:30  懇親会19:30-21:30
《場所》アートコートギャラリー
《ゲスト》
 秋山茂樹様(滋賀県立近代美術館館長)
 山本淳夫様(兵庫県芸術文化課学芸係長、前滋賀県立近代美術館学芸員)
《参加者》18名
《配布資料》
 第3回プロジェクト報告書
「美術館にアートを贈る会」紹介とこれまでの経緯

1:新理事の紹介

 アサヒビール大山崎山荘美術館 学芸員 山城淳一さん(ご出席)
 大阪市立大学都市研究プラザ 特任講師 高岡伸一さん

2:第3回寄贈プロジェクトの報告・会計報告、感謝状の授与

 ○第3回プロジェクトに関する報告

 寄贈作品名:伊庭靖子作「untitled」3点
 寄贈先美術館:滋賀県立近代美術館
 募金期間:2009年7月-2010年12月
 贈呈式:2011年4月2日

 伊庭靖子絵画作品3点(いずれも「untitled」)は2007年同美術館での展覧会『ダイアローグ コレクション活用術Vol.2』のため、同館コレクションである人間国宝清水卯一さんの陶芸作品をもとに制作された同館に大変ゆかりの深いもので、展覧会後は寄託作品として保管されていました。
 2009年に同美術館から相談を受け、展覧会の担当学芸員であった山本淳夫さんを招き、寄贈プロジェクト検討会を開催。その結果、寄贈プロジェクト作品に採択し、以後募金活動を開始し昨年末に目標金額を達成しました。
 その後正式に作品寄贈を申し入れ、本年3月の同美術館収集審査会で承認されました。
 本プロジェクトの募金者は、当会の賛同者はもとより、美術館の地元の多くのみなさんが協力を合わせ、合計89名となりました。寄贈者名簿および会計報告をそえて報告させていただきました。
 関連イベント等で大変お世話になりました滋賀県立近代美術館の皆さん、ご協力いただいた皆さんにも改めて御礼申し上げます。

 贈呈式では伊庭さんから「この「untitled」は3点一緒でないと意味がないと思っていましたし、コレクションされるのであればこの美術館しかないと思っていました。この活動を通して人と人の繋がりや温かさを感じることができました。これからの是非この活動を広げてほしい」と感謝とエールの言葉をいただきました。

 ○ 感謝状の授与
 滋賀県立近代美術館館長の秋山茂樹さんより、美術館にアートを贈る会理事長の佐野吉彦さんに感謝状の授与が行われました。


3 新規プロジェクトの意見交換会

 さまざまなご意見を頂戴いたしました。
(会の運営の方法に関して)
・募金の1口5000円はハードルが高いか。3000円ぐらいもありでは?
・5000円以下の募金があった場合も受け入れている。
・寄贈先も美術館だけに限らず、高級老人ホームなど幅を広げるのはどうか。

(地域との関わり方)
・プロジェクト進行過程、また寄贈後の作品と地域の関わりを考えるべきではないか。
・募金者の半分が地元で、半分が会の賛同者。地元の協力が欠かせない。
・募金者は地元の参加が半分ぐらいということは、美術館にも協力してもらい呼びかけを行ったのか。案内の配布や友の会への呼びかけを美術館側から行ってもらった。
・美術作品がどう地元に役立つのか、わかりやすく伝えないと地元を巻き込んで盛り上がる事が難しい。
・ PRにも力を入れるべき。

(新規プロジェクトに関して)
・ 美術館へのヒアリングを行ったらどうか。
・ 美術館へ突撃訪問を行うのはどうか。
・ 突撃訪問で相手を驚かすのは会の趣旨に合ってないのでは?
・ 美術館へリサーチをしてから行った方がいい。
・ こちらから美術館への候補作品の問いかけを行う。
・これまではプロジェクト決定前に作品を展示、又は見学出来る機会を設けていた。この機会を通してプロジェクトへの参加者の気持ちが高めることが出来た。
・作品のプレゼンテーションが良いのか、作品を見せていただくのが良いのか。
・複数のプロジェクトを同時進行する。
・これまでのプロジェクト決定の経由はそれぞれ違うが、作品、作家と美術館の結びつきがプロジェクトに欠かせない。相思相愛の関係が必要。
・プロジェクトの成功には美術館と会の協力が必須。
・ これまでのプロジェクトに関係した人や会の趣旨に賛同してもらえた人から繋げて、新規プロジェクトを検討するのはどうか。
・ 面白い!と思えるものにはどんどん参加したい。

4 まとめ

雨が降る中、お集りいただいた皆さん、ありがとうございました。
椅子を輪に並べての総会では、率直な意見交換を行うことができました。参加者一人ひとりにマイクを回しながら、新規プロジェクトだけにかかわらず、運営方法などざっくばらんに意見交換を行いました。
さらに「こんな作家もいますよ」というご提案もいただきました。
田中副理事長の「アートの歴史の中でこの活動は新しい歴史をつくってきている」という力強い言葉もとに、さて、次のステップをどう展開するのか、総会及び懇親会で頂戴した貴重なご意見をもとにプランを練っていきたく存じます。
今後ともご支援くださいますようお願いします。

(記録:寺谷友美)
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第2回作家スタジオ訪問(2011.6.12)、CAP STUDIO Y3 のご報告

2011-07-29 09:10:50 | Weblog
第2回作家スタジオ訪問としてCAP STUDIO Y3を訪問しました。

日時:2011年6月12日(土)13:00-15:30

(1)各アトリエの訪問、展示観賞と作家との交流
(2)意見交換会

(1)
 小雨が降り始めた午後、CAP STUDIO Y3を訪問。
 今回はサウンドアーティストであり、C.A.P.の創設に携わってこられた藤本由紀夫さんが案内役を引き受けて下さいました。

 現在C.A.P.が使用している建物は1928年国立神戸移民収容所として建設。戦後は看護婦の養成機関として使用されていましたが、その後は長年放置され廃墟同然となっていた建物でした。1999年からC.A.P.が関わり、現在は3階の半分と4階の全てをC.A.P.が使用しています。


 今年の6月の初めにアトリエの交代があったばかりで、訪問時には各部屋はまだ引っ越したばかりの緊張感がありました。これから歳月が経過するとドンドン作家の個性がにじみ出てくるでしょう。
 まず見学させていただいた3階の共同スペースは資料室、ワークショップルーム、共同アトリエがあります。共同アトリエには大きな古い木製の靴箱。かつて使用され放置されていた、椅子、机なども廃棄せず残され、現在も皆さんで活用されてました。


 次に4階に移動し、まず訪問した田岡和也さんのアトリエは神戸の街が見渡せる景色の良い部屋で、大変使いやすいとのことです。
 井ノ岡里子さんとは訪問者との距離感の難しさや、そこから興味を持った茶道についても話は広がりました。

 築山有城さんは大きな木の幹を使った作品。腐った部分を除くことで出来た形は不思議な力を感じました。
 坂井良太さんは生活空間に作品を設置したいという試みで、今後この場で行うイベントも計画されてます。

 Veronika Dobersさんは、ドイツ出身。CAP STUDIO Y3での交流や制作を満喫しておられます。
 山村幸則さんは地図を使った、これからの制作構想を話されました。地図の横にはドローイングが数枚あり作品だと思い込んでいましたが、実は山村さんのまだ幼い息子さんが描いたものと知り、一同驚かされました。
 林延子さんは放置されていた椅子を使った作品や、海外で購入した絵はがきを再構成した作品。

 そして後は4階の展示スペースで澤田摩耶さんと松田晶子さんの展示と、工房建物も見学しました。

 スタジオは全てオープンスタジオ。つまり各スタジオのドアはいつも開放され、だれでも自由に訪問することが出来ます。
CAP STUDIO Y3をアトリエとして使用を希望する人は多いそうですが、「自分の個人的なアトリエとして使いたい」という利用希望者はお断りされるそうです。なぜなら、オープンスタジオという名にちなんで、訪問者を受け入れ対応することが大切で、そしてC.A.P.のイベントには参加協力することが前提とのこと。制作現場や表現を見てもらいたい、多くの人と関わりたいという気持ちの持ち主が使用者として向いているようです。

 訪問すると皆さんは制作の手を止め、快く見学に応じて下さいました。作家の皆さん、ありがとうございました。
いつでも自由に訪問が出来ますので、今回参加出来なかった方はぜひ一度CAP STUDIO Y3へ足を運んでみてください。
 


(2)
 C.A.P.が運営している1階のカフェに移動し、意見交換会は始まりました。
 まずは用意して下さった資料を拝見しながら、C.A.P.代表の杉山知子さんがC.A.P.の始まりから現在までを話して下さいました。
元々はアーティスト同士のミーティングからスタートし、特定の場所を持たず企画を中心に活動。そして「CAP HOUSE -190日間の芸術的実験」で現建物を借り受け、半年間の期限付きで活動。この活動が注目され継続して行こなうこととなり、2001年まで活動は続きました。その後NPO法人となり、改修工事前の2008年3月まで建物の管理を神戸市より委託事業として受託され、2009年6月より共同指定管理者の1団体として、芸術の国際交流活動を担っています。

 1996年からスタートしたメンバーシップ制度は活動趣旨に賛同した支援者を募るもので、その存在は大変大きくC.A.P.の活動はメンバーシップから得た収益を元に企画運営されています。
 こうした支援者を増やし、継続して活動を続けていくのに重要なのは、C.A.P.ならではの様々なイベントやワークショップです。
 1999年にスタートしたCAP HOUSEプロジェクトのオープニングワーク「100人大掃除」は使う前に建物の大掃除を楽しんでしまうイベント。
 昨年開催された「アート林間学校」ではただ穴をひたすら掘るだけの講座もあり、キャンセル待ちが出る程の大盛況だったとか。このような企画はアーティストや美術愛好者でなるC.A.P.メンバーの皆さんで企画され実施されています。
 衣装を用意するなど、イベントの細かい部分までトコトンこだわるのがC.A.P.スタイル。
「自分たちもやりたい、楽しみたい。これがいちばん大事」という明るさでユニークな企画をされています。
 そして多くの人が集まり、活動を継続していくにはパーティーも不可欠だと、さまざまな笑い話を交えてお話下さいました。

 C.A.Pは、このようにアーティストが主体となり、運営を行っている国内では珍しいNPO法人です。今後もどのような活動をされるのか楽しみです。
 長時間になりましたが最後までお付き合いいただいた、代表の杉山知子さん、藤本由紀夫さん、ありがとうございました。

(記録:寺谷友美)
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