移動祝祭日

時の香り

東ベルリンから来た女

2017-04-21 | chinema(外国映画)

映画を観た。

★東ベルリンから来た女
原題:Barbara
監督:クリスティアン・ペッツォルト
キャスト:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト、他
2012/ドイツ

秘密警察の監視のもと、西側への脱出を計画する女医の物語。
時は1980年、ベルリンの壁崩壊9年前、世界はまだ《米ソ冷戦時代》。
遥か遠い時代のような感覚ではあるが、ほんの30年ほど前のこと。
映画では、監視社会の不気味さと不条理を描きつつも、女医バルバラの内面の変化を冷静に淡々と追いかけている。

バルバラが自転車に乗っているシーンが何度も繰り返し出てくる。
いつも強い風が吹いている、カメラは何度もその姿を追いかけている。
背の高い骨格のしっかりしたニーナ・ホス(バルバラ)の姿が美しいと思った。
ママチャリではあるが自転車の姿が美しい!

病院の同僚アンドレの誠実、患者への献身、医師のプライドが奇麗に描かれている。
ゆったりした表情、優しく微笑む表情が描かれている。
自由を奪われ神経がすり減っていくバルバラはしだいに和み癒され、医師としてのプライドを呼び起こされる。揺れる想いの果ての最後に下した彼女の究極の決断。
これも冷静にしてかつ美しい。
そして緊張を解き放つラスト一瞬の笑顔。これはピタッーと後味爽やか。

 

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