移動祝祭日

時の香り

「ニキフォル」知られざる天才画家の肖像

2017-06-14 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★「ニキフォル」知られざる天才画家の肖像
原題:Moj Nikifor
監督:クシシュトフ・クラウゼ
音楽:バートロメイ・グリニャク
キャスト:クリスティーナ・フェルドマン、ロマン・ガナルチック、ルチアナ・マレク、他
2004/ポーランド

カメラがポーランド南部の町クリニツァの雪景色を美しく華麗にとらえている。
雪の舞う映像は哀しいくらい美しい。
哀切漂うメロディとともに絵画的な映像美を堪能しました。

ニキフォルの名前を初めて知った。
彼の作品は生の芸術アール・ブリュット(Art Brut)というカテゴリーに入るのだそうだ。人が描く絵画そのものを分類することには抵抗を感じている。絵画表現は思考すること、対話すること、そして生きることであり、人間の尊厳に関わることだからだ。そういう意味では皆同じであり、同じ地平に立っている。

私はかつて自閉症といわれる子供たちをサポートする仕事してたことがある。彼らの描く線とニキフォルの描く線には共通性がある。色彩の扱いにも共通性が見られるように思う。意志を伝える線は力強く、色彩は鮮やかであり、表現は明快である。そして不思議と皆温かな世界が描かれている。私にはそれは言語表現のもどかしさと、自らが受けた社会の理不尽さへの抵抗のようにも感じられる。

ニキフォルの言葉がおもしろい。

「色彩のことは色に聞け」



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