22日の晩、娘に誘われて久し振りにコンサートを聴きに出掛けました
演奏はモスクワフィルハーモニー交響楽団、しかも演奏曲目のなかに
チャイコフスキーの交響曲第6番(悲愴)がありましたので、弱った足腰を
ふるいたたせて娘の誘いにのった次第でした
何十年ぶりに、なま演奏で全楽章を聴き感動しました
学生時代に、音楽好きの仲間たちの集まりで聴かされた悲愴のレコードは、
やや擦り減った感じの音でしたが、それでも、いわば鳥肌が立つような
感動を覚えたのをいまだに忘れません
何がきっかけであったのか忘れてしまいましたが、LPレコードが
販売されはじめたのを知り、レコードプレーヤー(当時は電蓄)も
ないままに、悲愴が含まれているシリーズを注文してしまいました
その上、しぶる家内を口説いて、夏のボーナスの半分近くを使って
電蓄を買い込みました、「悲愴」を聴きたいばかりにでした
スピーカーは、当時、NHKやイギリスのBBCで標準スピーカーとして
使われていた、三菱製のダイヤトーンが組み込まれていましたから
音質はまあまあのものだったと思います
大分前に、処分してしまったのを今になって残念がっています
休みの日などは、暇があると悲愴が鳴っていたと、いまだに娘たちの
語り草になっています
それでも、娘が音楽の道へ進んだきっかけのひとつは、しょっちゅうのように
鳴っていた音楽だったと言ってくれるのは、私にとっての慰めです
娘がだいじに仕舞っておいてくれた30枚ほどのレコードを、買い求めてくれた
レコードプレーヤーで聴きなおすのを楽しみにしています