玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*薬用植物園

2017年07月10日 | 捨て猫の独り言

 夏至には玉川上水のヤマユリが我が家からすぐの場所に咲いた。昨年とほぼ同時期である。かなり前の鈴木さんのパンフによると以前は少し遅れた小暑に咲いていた。香りの強かったヤマユリも現在は朽ち果てている。変化と言えば、4月の穀雨の頃は、うれしいことにすぐ近くの土手にキンランが群れ咲くようになった。ギャラリーの突然の閉鎖に戸惑う人が連絡を取り合い、鈴木さん不在のままで大暑の観察会の日に集まることになった。 

 この季節は玉川上水の緑道の涼しさがことのほかありがたく感じられる。我が家から下流にある「都立小金井公園」には玉川上水の木陰にできた舗装されたサイクリング道路を利用して行くことができる。炎天下でも苦にならない。昨日は孫たちと上流に向かってサイクリグに出かけた。舗装は全くなされていない。目指すは「こもれびの足湯(ごみ焼却の余熱を利用)」と「都立薬用植物園」である。いずれも無料だ。

 

 この日は、これらの二つの場所で年配者のお世話になった。足湯では大小のヒョウタンが湯の近くの棚にぶら下がっている。それを丹精込めて育てたらしい男性が焼け付く敷石に打ち水をしていた。休憩場所にはメダカの水槽が置かれている。薬用植物園ではボランティアの男性が入り口付近のベンチに腰かけていた。ヤギさんに似た風貌で、飄々とスマホを操り子供の心を巧みに掴んでいった。案内された薬事資料館での私の関心事は「ハンゲ」と「シキミの果実」だった。どちらもギャラリーの観察会でその名を覚えたものだ。(写真はハンゲショウ)

 

 

 ハンゲは写真のように球茎から茎が取れたあとは、へそのように窪んでいて「へそくり」とも言われていた。これを小遣い稼ぎとして薬屋に売っていたので、内緒で小遣いを貯めることを“へそくり”というようになったとヤギ博士は説明した。はじめて聞く説である。シキミの果実は中華材料のトウシキミの果実(八角)と似ている。シキミの果実は猛毒だから要注意と表示があった。庭園に出て、ハスの葉に水を転がして遊んだ。蓮と里芋の葉の形状をしっかり認識できた。ソーセージに似た赤褐色の穂をつけたガマ(蒲)が池の中に見えた。ガマの穂は晩秋には綿毛(種)になると博士がスマホの映像を見せてくれた。

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