さて、これから岡田の危険性が際立った場面を過去の行動から当時の記事で振り返ってみる
(ですから当時の状況ですので現時点ではそぐわない役職や状況もありますがご容赦)。
岡田がまだ野党の時代に一躍国民の支持を受けた一時期があった。
それは岡田の政治力ではなく、実直な素顔であった。
即ち、酒は呑まずに甘いもの好き。付け届けは一切許さず、自宅に届いたものを送り返した。止むを得ず飲み会に顔を出しても”割り勘”などなどである。
自分の主張は絶対に曲げず「原理主義者」と呼ばれていることなども人気に拍車をかけたようだ。
それらの姿は私にとっても好ましいと思われる(自分と正反対だからか・・・・)。
しかし、政治家の力量や資質はやはりそうした面で評価されてはいけない。この国のために何を為したかである(何を為そうとしているかでもよい!)。
以下にいくつかの事例を挙げてゆくが、岡田のとってきた行動は日本の為になっていない物が多いのだ。
まずは日米密約の暴露だ。
2010年に岡田外相(当時)が日米密約の存在に異常に執着、遂にこれを明らかにした。
以下が当時の報道の大綱である。
岡田外相が9日、日米の密約に関する外務省調査結果と有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)の報告書を公表した。調査対象となったのは、数々指摘された「密約」のなかで
1・安保改定時の核持ち込み(60年1月)、2・朝鮮半島有事の米軍の自由出撃(60年1月)、3・沖縄への核再持ち込み(69年11月)、4・沖縄返還時の原状回復費の肩代わり(71年6月)の4点である。
さて、この報道に対して反響は少なく、国民はたいして驚かなかった。
なぜならこのメインテーマである「核を持ち込まない」非核三原則の一つについて、核を装備した米艦船が日本に寄港する時にそれを外してきて、日本を離れたら再び装備することなどそもそも考えられないからだ。
暗黙に核持ち込みを了解していたというか、黙認していたが本音である。
それを今明らかにされてもどうと言う事はないのが大方の国民の実感であったろう。
しかし一方でこの機密暴露に却って違和感が残った。
国家と国家の間には国益というものがあり、その国益において、明かしてはならない内容もあるだろう。機密は「機密」であるから価値があるのだ。外交はきれいごとばかりでは済まされない。
しかも相手国の了解もないままこの機密が公開されれば「機密を保てない国」として、却って信頼されない国に成り下がらないか。
岡田に問おう、今回のこの密約暴露は日本にとってどんな国益があったのか?
単に自民党政権が密約を隠していた、その事を知らせてライバル政党を貶めただけでないか?
国益でなく党益を得ようとしただけで、国益という面ではマイナスでなかったか?
それならば、もう一つ問おう。
尖閣で中国船が海上保安庁の艦船に衝突してきて一旦は勾留した相手国船長を無罪放免した。政権は沖縄地検の判断としてこれを黙認した。
しかし国民は一地検がこんな重要な問題を判断するはずがないと思っている。
この時に地検、中国とどういう交渉がありこの決着になったのか、密約を公開せよ。
さて、その岡田をもう少し分析してみよう。解散前、岡田は副総理であった。ご承知のように民主党代表も務めた経歴もある。
イオン(ジャスコ)の創業者一族で三重県の選挙区では圧倒的な強さをもっている。
かっては、あまりの”堅物”ぶりが人気を博したこともある。当時の情報によれば、贈られた中元歳暮もすべて送り返す、仲間とつるんで呑むことも嫌いだそうだ。
あまりの融通の無さに「原理主義者」であるとか、風貌からフランケンとも揶揄される。
さてこの岡田であるがこの所の所業を見ると極めて危険人物ではないだろうか・・・・・
(1)日米密約の暴露に執心した。
これについては上記のとおりである。
(
(2)丹羽中国大使は岡田の肝いり。
前丹羽大使の尖閣国有化の時の中国寄りの発言、姿勢は”どこの国の大使か”と売国奴・国賊とまで非難された。菅内閣でこの民間人を初めて大使として送り込んだのは岡田だと言われている。だから、問題発言の時になぜ瞬時に解任しなかったかは”岡田に”傷がつく”からだと言われれば、国益と個人の名誉とどちらが大切かこの党の判断基準に唖然とした。
なお、この丹羽のあまりにも中国寄りの姿勢、発言について作家の深田祐介氏が次のように雑誌で暴露している。
当時丹羽大使は伊藤忠商事の役員であったが、中国熱に浮かされ、ほとんど発狂に近い陶酔状況にあった。
丹羽氏は私に向かい「将来は大中華国の時代が到来する」と言い切った。
「そうすると日本の立場はどうなるか」の問いに「日本は中国の属国として生きていけばいいのです」と自信に満ちて明言した。
「日本は中国の属国にならなくちゃならないんですか」と聞き直すと「それが日本が幸福かつ安全に生きる道です」と繰り返したのであった
(3)日米の離島奪還訓練の中止も岡田の指示。
これは尖閣が非常に微妙な時期に計画されたもので、官邸は一度ゴーサインを出していた。
これが急遽取り止めになるのだが岡田の判断(野田も勿論了解)だそうだ。「中国を刺激する」であったらしいが、実際に尖閣に大量の漁民(しかも兵隊の偽装が想定される)が上陸してしまう可能性は否定出来ない。
この時にどう奪還するかは極めて重要で日本には「海兵隊」が存在しない。この共同訓練が彼の国に変な気を起こさせないことにもつながる。
アメリカも急な中止に怒っていると伝わっている。