真のエースになってくれ！

阪神３－９中日　借金：１　首位とのゲーム差：９．５

　はぁ・・・。優勝への最後の望みをかけた大事な大事な一戦で、井川はエース対決に見事に敗れました。試合前からこのような展開になることを予想できてしまったのが悲しい・・・。しかし一方では、完投、できれば完封を期待していました。今日こそ、エースが完封して勝つ日だ！それしか優勝できる望みはない！とも思っていました。
　それが、始まってみるとどうでしょう。１回、いきなり荒木に初球の甘いチェンジアップを打たれてツーベース。これで勝敗が決まってしまったといっても過言ではありません。とにかく荒木を抑えることが中日に勝つための条件だったはず。それが荒木を出すから立浪にタイムリーを打たれる、福留にもホームランを打たれる。もう悪循環極まりないです。３回にも同じ打者に打たれて失点を重ね、３回５失点でＫＯ。一方、中日のエース川上は７回３失点、しかも自ら２ランまで放ち、大事な一戦でエースの役割を果たして優勝に向けてチームの勢いを加速させた。

　なんなんでしょう、この違いは。エース同士の対決に緊迫した投手戦を期待していたファンはたくさんいたはず。もちろん、このような試合で勝つことは大事だけれど、負けるにしても負け方ってもんがあるでしょう。例えばオリンピックの準決勝オーストラリア戦で投げた松坂のように、１点に抑えながら味方の援護に恵まれなかったというなら、たとえ負けたとしても私は納得できたと思います（井川ファンとして）。それが終わってみれば一番恐れていた最悪の結果となり、これまでの８連勝を帳消しにするかのような痛い痛い１敗となってしまいました。これではチームの士気も下がります。優勝なんてとんでもないです。やはり勢いをつけるためには、井川が完封するしかなかったと思います。せっかく川上から３点も取ったんだから。

　やはり気持ちの問題なんですかねぇ？私は家に帰る前に井川が降板していたので（涙）全くピッチングは見られなかったのですが、マウンドでの気迫は感じられたのでしょうか？絶対に抑えてやる！という気持ちが前面に表れていれば、井川ほどのピッチャーならある程度抑えられると思うのですが・・・。去年の日本シリーズといい、ここ一番という試合でことごとく負けてしまう井川を見ていると、歯がゆいと言うか悔しい気持ちでいっぱいです。井川の力はこんなもんじゃない！君はやればできる子なんだよ！！！

　あーもう、書き出したらキリがない。試合後のコメントにしても、「自分の力を出して、ベストを尽くせた」だって？これが井川のベストピッチングなの？そんなわけないじゃん！これがベストならとてもじゃないけどエースなんて呼べない。すでに公式あたりでは叩かれまくりで、井川はエースなんかじゃない！という意見がわんさか出てます。これまでにも今年のふがいないピッチングに何度も批判されてきました。だからこそ、この一戦で勝っていれば今までの批判を一掃できたかもしれないのに・・・。悔しいけれど、もはや反論の余地がありません。ああ、悲しい・・・。


　いろいろと書きましたが、それでも私は井川が好きだしこれからも応援していくつもりです。これまでに井川からたくさんの感動をもらったし、これからもそれが期待できるピッチャーだと思うから。本人が自分をエースと思っているかどうかわからないけれど、これだけ多くのファンからエースと認められた以上は、エースとしての自覚と責任、そして誇りをもって投げて欲しい。そして今後の課題は、エース対決や大事な一戦でなんとしても勝つこと！他の誰でもない、井川がやってくれなきゃ私は満足できないんだよ！
　だからお願い、まずは髪切って出直してきてください。