🌸さらすな日記🌸

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「洗礼」/楳図かずお

2017年11月19日 | 漫画


この物語は、娘が母親に身体をのっとられてしまうお話です。

往年の美人女優だった母親は、自分の美貌の衰えを嘆き、ある計画をたてます。
それは、娘を産んで、その娘が少女に育ったころ、自分の脳を娘の身体に移植手術して、新たな身体を得て若返ろうとする企てです。
臓器移植どころか、完全なる身体全体の移植のための、出産、子育てでした。
娘のさくらは母親の狂気を感じ取り、恐怖を感じつつ育ちます。
そしてとうとう母親に施術され、身体を乗っ取られてしまいます。



ところが母親は、ある日自分自身の顔、もとはさくらだったその顔に、小さなほくろのようなアザがあるのを発見し、恐怖にふるえあがります。
そのアザこそ、自分の美貌を失わせた病気と同じ初期症状だったからです。

せっかく若い身体を得られたのに、その身体もまた、醜くなってしまうのか…?
そんな恐怖にとらわれながらも、彼女は担任の教師を性的に誘惑するなど、狂気の沙汰を繰り広げてしまいます。
そしてとうとう、担任教諭の妻に嫉妬するあまり、彼女を殺そうとしたことによって、さくら家の真実が暴かれます。

さくらに殺されそうになった教諭の妻は、閉じ込められていたさくらの母を発見するのです。
さくらの身体に脳を移植したはずの母親が生きていた。
脳移植手術は、すんでのところで暴れたさくらによって、母親が気絶してしまうことにより、回避されていたのです。
しかしさくらの心は狂気に陥り、「自分は、娘の脳を取り出し、その身体に移植手術をした母親」と信じこんでしまったのです。
さくらは脳手術などされていなかったにも関わらず。
それは生まれてからずっと、母親の「老いる恐怖、娘の身体を乗っ取りたい願望」をひしひしと肌で感じ取りながら育った恐怖の日々が、さくらに見せた妄想だったのです…。

さくらは、母親の「娘の身体をのっとりたい」という恐ろしい欲望に恐怖しながらも、同時にそれを、叶えてあげたい気持ちも持っていた…。

閉じ込められていた母親は、さくらを見るや、彼女を恐ろしい表情で追いかけますが、さくらをつかまえた途端、抱きしめて号泣します。
そしてさくらもまた、母親に抱かれて号泣します。

母娘の凄まじい愛憎の物語が、「洗礼」なのでした。

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3 コメント

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Unknown (たま♪)
2017-11-19 19:32:48
ひょえー。そういう結末だったのかあ。
小学生の時に、近所の友達から数巻借りて読んだのだけど、脳手術が終わって、担任を誘惑するあたりのところまでしか読まなかったのよねえ。
楳図かずおセンセの漫画って読んだことないって思い込んでいたのだけど、この漫画ってそうだったんだー。
なんかさー。男の人って、母親が娘の美貌に嫉妬するだとかいう話を喜ぶよねえ。男にとっては、それだけ外見(若さ)が重要ってことなのだろうけど。
何はともあれハッピーエンドだったのね。よかったよかった☆
Unknown (Sarasz)
2017-11-19 20:42:05
たまちゃーん、実は私もそうなのよ〜。
リアルタイム時は担任を誘惑するところくらいまでしか読んでなくて、この記事を書くためにネットであらすじを読んでブッ飛んだのー!
なんかすげー!と。

さらに、とても載せられなかった画像で、すごい表紙の巻もあって。
猟奇殺人鬼のレクター博士が出てくる「ハンニバル」のクライマックスシーンは、この楳図さんの表紙にインスパイアされたんじゃないかと思ったわ。 
やっぱり楳図かずおは先取りの人だったんだなー。
まぁ、もしかしたらそれも元ネタがあるのかもしれないけど。
簡単に言えば、頭蓋骨パッカンの脳みそ丸見えシーンなんだけどね。

でも、医療ドラマでもかなりこのパッカン外科手術ってよく出てくるのー。
こんなことして死なないって、なんか不思議だよね。
Unknown (Sarasz)
2017-11-19 20:47:51
楳図さんが女同士の嫉妬問題が好きだったかどうか分からないけど、基本的には「何がジェーンに起こったか?」っていうハリウッド映画にインスパイアされたんじゃないかなー。
これも老齢な元女優の怖い話で。

「洗礼」には、炊飯器を開けるとゴキブリが!みたいなショックシーンがあったんだけど、そういうとこも含めて。

とにかく1970年代初頭にこんな漫画を少女漫画雑誌に連載出来たなんて、本当に今じゃ考えられないことですね。

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