はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

NHK・プロフェッショナル=仕事の流儀=は血管外科・大木隆生医師

2009-04-14 | 医療と健康関連

2009年4月14日(火曜日)
夜10時、友人のYuryさんからメールが入った。
NHKで動脈瘤のお医者さんの番組が放映されている・・・

さっそく2階から下の部屋に移動、
店にお客がいないのをいいことにテレビを見ていた
健さんを追い払い(?)チャンネルを切り換えた。

毎週火曜日に放映されている
プロフェッショナル=仕事の流儀=である。

今回は、血管外科医の大木隆生医師
東京慈恵会医科大学附属病院・血管外科の診療部長

http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/sinryo/18.html

今日の放映に合わせたかのように、
病院のホームページのトップにはお知らせも・・・

血管外科の受診を希望される患者さんへ

現在、血管外科、大木診療部長の外来診療は
水曜日に開設しておりますが、
受診を希望される患者さんが非常に多く、
大変混み合っております。
当日の外来診療時間が大幅に遅れるなど、
患者さんには大変ご迷惑をおかけしております。

可能な限り多くの患者さんを診察させていただくため、
初診の患者さんは、原則として大木診療部長以外の
血管外科医師が診察し、次回以降大木診療部長が
診察させていただいております。
また、外来診療までお待ちいただく時間が
大変長くなっておりますので、
何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。

受付時間   水曜日 午前8時~11時
 それ以外の曜日(土・日を除く)  午前8時~午後3時


テレビでは、その日の診察が終わったのは午前4時。
一度の休憩もなく空腹感で緊張を持続しているという。
大木医師の専門は血管外科、
脳と心臓以外の全身の血管が対象だ。

週4日、年間800件の手術をこなす大木医師。
1日4件もの手術・・・
しかもその患者のほとんどが、ほかの病院で
手術が不可能と言われた人ばかり。

足の付け根の動脈に小さく折り畳んだ
最先端の人工血管「ステントグラフト」を挿入し、
バネの力を使って大動脈瘤の内側で開いて固定し、
破裂を回避するという手術。

わたしの手術の時もそうだったが、
まずは動脈瘤まで到達することが第一の難関。

手術の場面では、思わずこぶしをにぎりしめ
画面を食い入るように見つめていた。

パラシュートのひもを引くように
細い糸を引っ張ると、ステントグラフとが
血管の中で、広がってゆく。
それは、まさに一発勝負の世界。
すこしでも場所がずれると、つながっている
細い血管をふさいでしまうのだ。

どうもわたしは、手術の場面が大好きみたい・・・
このところ、はまっているのも
ER緊急救命室:G・クルーニーが出ている医療ドラマだ。

それはさておき、プロフェッショナルの再放送は 
[総合] 毎翌週 火曜日 午前0時45分~1時33分
              (月曜深夜)
[BS2] 毎翌週 月曜日 午後4時40分~5時28分

お見逃した方はぜひ、再放送でどうぞ。

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090414/index.html

「すべてを捧げて、命をつなぐ」
 
ステントグラフトの手術をはじめ、
血管病のスペシャリストとして知られる大木のもとには
全国各地から患者が訪れる。
なかにはほかの病院で「手術不能」とされ、
大木に最後の希望を託そうとやってくる患者も少なくない。
大木は手術がどんなに難しかろうと、可能な限り引き受ける。
そしてリスクを伝えた上で「まかせてください」と伝える。
医師にとっては勇気のいる言葉だが、
医師としての覚悟を示すことが、
患者との信頼関係を醸成する第一歩と考えるからだ。


わたし自身も、藤田保健衛生大学病院で
加藤庸子医師から、「まかせてください」
「とても難しい手術だけれど、
これができるのはうちの病院だけです」と言われ、
加藤医師にすべてをゆだねようと決心したのだ。

あれからもう、1年近くが経とうとしているんだ・・・

手術によるリスクのほうが高いから、
手術はさけたほうがいいと言う医師が多いなか、
「わたしにまかせてください」のひとことが
どんなに力強く聞こえたことか。

リスクについてもより詳細で丁寧な説明は
ややもすると、怖さが先に立つはずだ。
怖さを上まわるだけの信頼と安心感は
医師としての技術の確かさだけで、
得られるものではない。

患者と同じ目線での話しかたや説明、
患者に対する心配りも大きいと思う。

この1年、長くてつらい日々だったけれど
いい医師に巡り合えて、なおかつ
手術を受けることができたことは
とてもHappyLuckyだった・・・

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