田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

2017年05月24日 | 日記
先日の『第三木曜部』で新曲の「涙」を歌いました。
人前で歌ったのがこれが初めてなので一応新曲ですが、
作ったのは今から20年以上前も前になります。

15歳の頃に作詞作曲がしたいと思ったものの、
まったく作ることが出来ず、
一度は諦めてギターや他の楽器を全部押し入れにしまい込んだのですが、
25、6歳になったある日、
気まぐれにギターを弾いたら突然作詞作曲が出来るようになったんです。

突然と言うか…
それまでに苦悩しつつも作詞作曲に取り組んでいたので、
突然ではないんですけどね。
不思議な感覚で詩とメロディとコードが同時に出てきて、
2,3曲一気に作り上げてしまいました。
物凄く嬉しかったのを覚えています。

その時に作ったうちの1曲が、
この「涙」という曲です。

でも、

全然歌えなかったんです。
やっと歌を作れるようになったけど歌えない。
結局20年以上の月日が流れて2017年5月18日木曜日に、
かつおの遊び場さんにて初めて人前で「涙」を歌ったのでした。

作れるようになるまでに10年。
そこから歌えるようになるまでに更に20年。
なんでこんなにも時間が掛かったんだろう?(^^;
「もっとはやく歌えよ!」と自分に言ってやりたい気分です。
が、そんなもんなんでしょう。
なんとも説明がつきませんが、そんな性分なんですね。
そして、そんな人生であります。
この年齢になって漸く歌えたことを素直に喜ぶことにします。

それにしても歌詞の内容が若いですね。



※分りにくいかも知れませんがハーモニカ吹いてます。


  作詞作曲:田中悟

もう一度君に会いたいと思って
あの夏の日と同じ列車に飛び乗ってみた
思い出の中の君は確かにここで
眠たげな目をこすり窓ガラスにもたれた

記憶は少しすつ形をかえてゆき
きれいな場面ばかり余計に思い出させる
そして僕はひとりになる

あの日僕らが見ていた空の色は
今もどんな空よりも青く
手に届きそうだった太陽が
不思議だね涙にかわってゆく

屋根も壁もない小さな駅なホームで
陽炎が揺れているレールを見送りながら
枕木の上に止まったオニヤンマを
見つけたけれど君に教えることも出来ない

現実は誰もが避けきれない物語
ドラマみたいな奇跡起こせはしないけれども
小説よりも切ないね

あの日僕らが出会ったあの場所へ
誰かとまた行きたいと思う
やっと初めて素直に笑えたのに
不思議だね涙がこぼれ落ちた

時間はゆっくりとページをめくってくれる
そうやって少しずつ僕も強くなるのかな
見上げれば七夕の夜

あの日僕らが見ていた空の色は
今もどんな空よりも青く
手に届きそうだった太陽が
不思議だね涙にかわってゆく

水たまり小さな雫が落ちた



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