田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

本は手の中の温もり

2013年11月30日 | 日記
「単刀直入に言うと、本を作りたい」

なんて昨日のブログに書きましたが、
色々とリサーチをしていると…むむむ、難しい。

サイトに登録してデジカメの写真を編集してフォトブックを作る、
なんて手法を見つけたのですが一冊数千円もコストがかかってしまいます。
一冊1000円以下で作れるサービスもありましたが、
そうなるとデザインや本の体裁がちょっとなという感じで。

やっぱり印刷屋さんに発注するのがいいのかな?と思ってみたり。

実は今から20年ほど前の若かりし頃に、
印刷屋さんに入稿して自分で本を作ったことがあるんです。

下の写真がそれです。


※A4サイズ。なんでA4にしたんやろ?当時は何も考えてなかったです。

※この時から写真を撮り歩くようになったのでした。

詩集?

一応、本人は詩集のつもりで作りました(^^;
二十歳を過ぎて、
「とうとう十代のうちに自分の作品を作ることが出来へんかった…」
「せめて書き溜めた詩を印刷して形にしよ」
と思い、僅かなボーナスでワープロを買って、
一眼レフのカメラを義兄から借りてコツコツ作りました。

十代のうちに書き溜めた詩のノートからピックアップしたものを印字して、
(詩というか、なんというか…なんとも言えない文章ですけど)
更にそこから絞り込んで、少し改訂をして。

写真は毎朝5時前に起きて出勤前に撮りまくる。
当時はデジカメなんてなかったし、白黒フィルムで現像代も結構しました。
カラーで撮ってオフセットで印刷すればよかったのに。

「これは俺の自己満足や、自分のために作る本なんや」

そんなことずっと思ってました。
その思いの裏には、

「だって俺の詩に共感してくれる人なんて一人もおらんもん…」

という失意がいつもあったんです。

拗ねてるみたいですどね、実際は…いや、実際に拗ねてました、はい。
何を作っても周囲からは冷た~いリアクションしか返って来ない日々でしたからね。
(今思えば、それで鍛えられたんですけど)

今は短歌に反響を頂いたり、
歌も聞いて頂いたり、
お芝居にも足を運んで頂いたり。

天国です、本当に。
皆様には感謝しております。


さて、ひょんなことから古い思い出話になってしまいましたが、
僕の試行錯誤はまだまだ続きます。
あの頃の自分に負けないように頑張ります(^-^)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする