どうしても隙間から流れ出す
押さえよう、押さえようとしても
流れ出し
多分、僕の脳天からは全速力の一歩手前の
蒸気機関車の真っ黒い煙が噴き出ているのかも
真っ黒い煙の中には納得いかない感情
嫌味の砲撃を喰らった僕の胸倉に
尖った矢が
ぬめりとしながら落ちていった
仕事が出来ない僕だから文句は言わないし
いつも口答えもしないけど
怒りの様な感情が流れ出てきてしまった
濡れ衣のような類の
勘違いの類の
どう考えても落ち着く所に収まらない『事』
ぬめりとした矢が、傘を破って降ってきた時
黒煙は吹きあがる
掃えば掃う程、煙は風下へ広がっていく
こんな時は、深呼吸
こんな時は、こんな心が騒然とした時は
僕は僕の線を辿って
慎ましやかに黒煙と決着を付けなければ
上司の言葉など、あの雲に乗せて
水仙の香りで、山茶花の鮮やかさで消してしまいたい
そして少しでも許したい
それは自分を許すこととも同じなのだと言う
今日も、山茶花を愛でて行こう
音楽に心委ねていこう
景色の中を行こう