花火、ときどき牛

花火について、またときどき牛について

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[34] 高さ300の世界 【花火】

2017-05-02 | 日記



最近、300 という数字に体が反応する。

だから、4月半ばのある日。
仕事で珍しく大阪の阿部野橋に出たときに、大きなビルの看板の前で足が止まった。

「ハルカス300」とある。

3年前、「日本一高いビル」として華々しくオープンした、あべのハルカスの展望台だ。

ふだん私は、新しさを競っているものには、ほとんど興味がない。
そういうものはたいていどれも同じで、ちっとも新しくないからだ。

でも、300、には惹かれた。
仕事が終わる夜には雨になっていたけれど、迷わずチケットを買い求めて、エレベーターに乗りこんでいた。



(高さ300mへ上昇中の、エレベーターの内部。あえて外は見せない演出)


まっすぐに地上300mの上空へとぐんぐん上りながら、考えていたのは花火のことだった。

花火の大きさは3号玉、4号玉…というように号数で表され、
10号玉になると、「尺玉」と呼ばれる。

神戸や大阪など都市部の花火大会では、そう大きな花火は打ち上げられない。
だから4号玉や、せいぜい5号玉が中心だけれど、秋田・大曲で行われる「全国花火競技会」では、
雄物川の河川敷を舞台に、この尺玉(10号玉)がトドドンっと打ちあがる。

その尺玉が打ちあがる高さが約330m、開いた際の直径が、約320mなのである。

先日、やはり花火の大きさを感じたくて乗った万博公園の大観覧車は、直径が123mだった。
尺玉の大きさ、高さは、人が簡単にイメージできる規模を超えている。

尺玉が打ちあがる300mの上空。
エレベーターを降りると、こんな夜景が広がっていた。



カップルや外国人のグループが、歓声をあげる。

自撮り棒を抱えてにっこりポーズを決める人たちの間を縫って、
全面ガラス張りの展望フロアをゆっくり歩きながら、尺玉から見える世界を私も見た。

一周りするころ、ふいに浮かんできたのは、「花火は孤独だな」という思いだった。

人や木々や鳥の世界は、はるか下界だ。

ここは、雨や雲の世界である。

雨脚が強まったのか、しばらくするとガラス窓の向こうは、白いもやで覆われてきた。


(ちなみに、先週訪ねた函館山も標高300mちょっと。300に興奮しました)




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