新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



昨年、17年前に暮らし方研究会のプロデュースで住まいを建てられた大西さんからご相談を受けました。

相談内容は「実家の築約140年の屋敷が、いろいろ手を尽くしたが維持が困難なので解体して土地を貸す方向で、兄(孝之介さん)と話し合っている。全てをなくすのは心残りなので、土地の一部に資料館としての事務所を建てたい。協力をお願いしたい。」とのことでした。

以前、その建物は見学させていただいた事もあり、立派な大きな建物として特に襖は印象に残っています。

 

早速、建物を見に行き、お兄様ともお会いできお話をうかがいました。

母屋の部材を利用したいとのことで、見積もりを会員の工務店2社に依頼し施工する工務店も決まり、土地をコンビニ店に貸すことに決定、平成30年3月オープンに向け資料館の設計を進め、今、図面ができたところです。かつてプランニングし、実際に名張で建てられた「日本の民家」をモデルとしています。

解体前に資料を残されたら良いとお話しし、母屋建物の調査と資料作成を京都美術工芸大学の井上年和先生にお願いしました。井上先生は、文化財建物の調査・修復を数多く手掛けられています。今年の1月・2月と生徒さん10人近くで7日間調査をしていただきました。

来年三月に京都伝統工芸館での卒業制作展で発表されるとのことで、報告書・図面・写真・模型などが展示されます。

こういう建物の設計の仕事は、私としては大変興味深い意義のある仕事だと思います。

ひいお爺さまである大西多冶郎さんは、農業の進んだやり方を取り入れたり、治水事業に力を注ぎ、一生村のために働いて65歳で亡くなりました。

資料館として「その偉業を語り継ぐために」また大西さんご兄弟の「次世代に引き継ぎたい」という思いのこもった建物にしたいとおもいます。

 



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